
装置だけでなく消耗品・ソフトウェア・保守を含めた「ラボ全体のワークフロー」を一社で提供できる点。CrossLab 部門のリカーリング売上が純粋な装置メーカーより利益率を支える。
ライフサイエンス・診断機器、クロマトグラフィやマススペクなどの実験装置、消耗品、ソフトウェア、保守サービスを一式で販売する。装置を売ったあと、消耗品とサービスで継続的な収益が積み上がる構造。
製薬大手のR&D予算が縮むと装置の販売が鈍る。景気後退下では研究ラボの設備投資が真っ先に削られやすく、装置系が冷える局面では消耗品・サービスでしか伸びない。為替の影響も大きい(海外売上比率が高い)。
配当と自社株買いを継続。製造・研究拠点を世界分散し、組織再編を繰り返して事業の収益性を磨く姿勢。買収による拡張よりも、既存事業の効率化を優先する傾向。
製薬会社・バイオテック・病院・大学の研究開発予算に強く依存。世界中の主要ラボとの長期取引が土台で、2024年の組織再編で Life Sciences & Diagnostics、CrossLab、Applied Markets の3部門体制に整理された。
この会社をどう読むか
Agilent は、半導体や消費関連のように景気サイクルとは別の軸で動く会社として読むとわかりやすい。
研究者や診断医が実際に使う装置・試薬・ソフトウェアを一式で売り、装置を納入したあとは消耗品と保守サービスで継続的にキャッシュが入る。この「入口は装置、積み上げは消耗品」という構造が、業績の安定感を支えている。大きく崩れるとしたら、製薬大手のR&D投資が削られる局面。そこが入口ビジネスの需要を決める。
バランスシート (要約)
資産 $12.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6.7B(53%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$1.8B
- 他の流動資産$2.8B
- 固定資産$8.1B
- 流動負債$2.3B
- 長期借入金$3B
- 短期借入金$304M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $6.9B
- 売上成長率
- 6.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 21.3%
- 純利益率
- 18.8%
- ROE
- 19.3%
- ROIC
- 11.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.6B
- フリーCF
- $1.2B
- 営業CFマージン
- 22.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $282M
- 配当性向
- 21.6%
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