ABX
Abacus Global Management保険の二次流通という古い世界の商売に、買収で手に入れた株式ETFの運用という全く別の商売を並べている。寿命のデータを年金基金に売る事業も含め、性格の違う三つの収入源が一つの会社に同居している。
主力は高齢者の生命保険を買い取って機関投資家に渡す事業で、額面の約2%を手数料として受け取る。2025年の収益$235.2Mのうち$200.7Mがここから出た。残りはCarlisleとFCFによる運用事業と、寿命の予測技術を年金基金に売る事業で、運用側は$33.8Mを稼いだ。
新しい薬や治療で契約者が想定より長生きすると、買い取った保険の利回りが目減りする。長寿に賭ける資産や株式ETFから投資家の資金が引くと、二つの部門が同時に細る。前年の赤字から2025年に黒字へ転じたばかりで、実績の層はまだ薄い。
2024年末にCarlisleとFCFを買い、運用部門の収益を一年で$3.6Mから$33.8Mへ膨らませた。2025年は前年の純損失から純利益$37.3Mへ転じており、買い取り規模の拡大と買収による運用資産の積み増しを並行して進めている。
支えているのは寿命を読む精度と、機関投資家の資金の向き先。買い取った保険を捌けるか、運用部門が新しい資金を集め続けられるかで数字が動く。
この会社をどう読むか
Abacus Global Managementの客は、生命保険を持ったまま現金を必要とする高齢の契約者だ。その証券を額面の約2%の手数料で買い取り、機関投資家へ渡す。この一本が2025年の収益$235.2Mのうち$200.7Mを占める。
妙なのは、2024年末の買収でフリーキャッシュフロー株式のETF運用という畑違いの事業が加わったことだ。丸一年分の手数料が乗った2025年は運用部門が$33.8Mまで伸び、会社全体も前年の赤字から純利益$37.3Mへ転じた。保険・運用・データという三つの商売を、寿命という一本の軸でつないでいる。
バランスシート (要約)
資産 $902M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $419M(46%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$38M
- 他の流動資産$31M
- 固定資産$833M
- 流動負債$149M
- 長期借入金$290M
- 短期借入金$116M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $235M
- 売上成長率
- 110.2%
- 粗利率
- 87.7%
- 営業利益率
- 37.7%
- 純利益率
- 15.5%
- ROE
- 8.7%
- ROIC
- 8.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$26M
- フリーCF
- −$27M
- 営業CFマージン
- −10.9%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
- 配当総額(年間)
- $20M
- 配当性向
- 53.5%
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