ACCO
ACCO Brands紙を前提とした用品から、パソコンの接続や保護といった周辺の用品へ事業を移しつつある点が特徴になる。在宅とオフィスを行き来する働き方に対応できるブランドを一部持つ。ただし全体としては、縮む市場での生き残りの戦略にある。成長の会社とは異なる、縮む市場で配当と効率化により生き残りを図る成熟の用品の会社の立ち位置にいる。
ホチキスやノート、ファイル、ラミネーター、ホワイトボード、発表用の機材、パソコンの周辺の用品といった、オフィスや学校、家庭で使う用品を、数多くの有名なブランドで売るのが事業の柱。大手の量販店やネット通販、文具の専門店を通じて販売する。紙を前提とした伝統的な用品が中心だが、近年はパソコンの接続や保護といった周辺の用品の比率を高めることを、長期の重要条件とする。これらのオフィス用品の販売で稼ぐ構造になっている。
在宅勤務の定着で、紙を前提とした伝統的なオフィス用品の需要が長期に低迷する弱点を抱える。小売の在庫の調整で、季節の変動が激しくなることもある。輸入の関税や為替、原材料の費用の変動が、薄い利益率を削る。退職した従業員への年金の負担も、金利の環境に左右される。デジタル化の流れには、構造的に抗いにくい。
高い利回りの配当を維持し、生み出す資金の大半を株主への還元と借入の削減に充てる経営。買収より、既存のブランドの効率化と、工場の閉鎖や統合による費用の削減で利益を守る、守りの経営を取る。成長よりも、安定した資金の創出と、株主への還元を優先する方針が特徴になっている。
オフィスへの回帰と、新学期の需要、小売との取引に依存する。在宅勤務からオフィスへの回帰がどこまで進むか、季節の波の大きい学校の新学期の需要が保たれるか、大手の量販店やネット通販との取引の関係を保てるか、そしてパソコンの周辺の用品への事業の移しが実を結ぶかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $665M(29%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$64M
- 他の流動資産$686M
- 固定資産$1.5B
- 流動負債$465M
- 長期借入金$806M
- 短期借入金$31M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.5B
- 売上成長率
- −8.5%
- 粗利率
- 32.8%
- 営業利益率
- 6.1%
- 純利益率
- 2.7%
- ROE
- 6.2%
- ROIC
- 4.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $69M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 4.5%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
- 配当総額(年間)
- $27M
- 配当性向
- 65.4%
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