ACMR
ACM ResearchSAPS(Space Alternating Phase Shift)など独自のウェット洗浄技術で、Applied Materials 等の大手企業と並ぶ製品を中国価格で供給できる点。中国国産化ニーズの受け皿として、ローカル代替の筆頭候補。
半導体前工程向けのウェット洗浄装置、メッキ装置、ECP(銅電気メッキ)、ファーネス、高度梱包装置等を開発・販売。売上の大半は中国のファウンドリ・メモリメーカー(SMIC、YMTC、CXMT 等)向け。製造子会社を上海に持つ。
米国の対中半導体規制の強化で、主要顧客への出荷が制限される。中国の半導体設備投資サイクルが底打ちを待つフェーズに入ると受注が鈍る。Applied Materials、Lam Research 等の大手から技術的に追い抜かれると競争力を失う。
配当なし、研究開発と製造能力への再投資が中心。上海子会社(ACM Shanghai)の中国A株上場で資金調達を分離するなど、地政学リスクに対応した資本構成を構築。
中国半導体産業の設備投資ペースと、米中貿易規制の動向に強く依存。先端ロジック用装置は米国の輸出規制に抵触する可能性があり、規制内容の変更が業績を大きく左右する。中国ローカルサプライチェーン強化の流れが追い風。
この会社をどう読むか
ACM Research は、米中半導体対立の「緩衝地帯」に立つ特殊な銘柄。
米国上場企業でありながら、売上のほとんどを中国のファウンドリから得るというねじれたポジション。米国の規制強化で成長が鈍るリスクと、中国の国産化政策で恩恵を受けるチャンスが同時にある。半導体装置として技術的には先端に追いつきつつあり、地政学の風向きで業績が大きく揺れる銘柄として読むのが素直。
バランスシート (要約)
資産 $2.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.5B(51%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$757M
- 他の流動資産$1.7B
- 固定資産$436M
- 流動負債$746M
- 長期借入金$179M
- 短期借入金$35M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $901M
- 売上成長率
- 15.2%
- 粗利率
- 44.4%
- 営業利益率
- 12.1%
- 純利益率
- 10.4%
- ROE
- 6.4%
- ROIC
- 4.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$10M
- フリーCF
- −$67M
- 営業CFマージン
- −1.1%
- 現金ランウェイ
- 約11年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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