ACNB
ACNB Corporation銀行に加え、保険の代理店を併せ持つ複合の収益の構造が最大の特徴。保険の手数料が、金利だけに頼らない収入を生む。ペンシルベニア州中南部の地域に密着し、長く連続して配当を続けてきた堅実さも持つ。同地域のより大きな地方銀行とは異なる、銀行と保険を併営する小型の地域金融の立ち位置にいる。
ペンシルベニア州の中南部や、メリーランド、バージニアで、個人や中小企業から預金を集め、それを融資に回して利ざやを得るのが事業の柱。事業や商業用の不動産、住宅の融資に加え、富裕層向けの信託や資産運用も手がける。これに加え、商業や個人向けの保険を仲介する代理店も運営し、その手数料も収入の柱になる。地元に密着した二十余りの支店を構える。預金と貸出の金利差に保険の手数料を加えて稼ぐ構造になっている。
商業用の不動産の市況の悪化は、貸し倒れを増やす弱点になる。預金の流出も資金繰りを揺らす。地域の他の地方銀行との預金と融資の争いも激しい。規模が小さく、技術への投資や規制への対応の費用が、利益を圧迫する。金利の急な低下は利ざやを縮める。地銀の再編による買収の圧力も付きまとう。
配当を長く連続して出しながら、銀行と保険の代理店の併営で収益を分散する規律ある経営。地銀の再編の波の中で、合併の話を経て独立の路線を選んだ。地域への密着と保守的な運営を軸に、保険の手数料を交えて着実に稼ぐ方針が特徴になっている。
地域経済と、保険事業、金利に依存する。地盤とするペンシルベニア州中南部や周辺の地域の経済が保たれるか、保険の代理店の手数料の事業が安定して収入を生むか、金利の水準が利ざやに有利に働くか、そして商業用の不動産への融資が健全に保たれるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $3.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $420M(13%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$66M
- 長期借入金$255M
- 短期借入金$65M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $192M
- 売上成長率
- 45.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 19.3%
- ROE
- 8.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $54M
- フリーCF
- $53M
- 営業CFマージン
- 28.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $14M
- 配当性向
- 38.8%
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