まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
携帯会社として自ら建てた塔ゆえに、地方の幹線沿いなど大手の塔会社が薄い場所を押さえている点が強み。売却契約と結びついた長期の賃借が収益の床を作り、周波数という換金可能な資産も残る。本業を売った後の資産で第二の人生を歩む、珍しい転身途上の会社の立ち位置にいる。
全米の十九州に持つ数千基の通信塔を、大手携帯会社に貸す賃料が収益の柱になりつつある。長年営んだ地方の携帯電話事業は契約者ごと大手に売却し、買い手が同社の塔を長期で借りる契約が土台を支える。手元に残る周波数の権利を大手へ順次売却する収入も加わる。塔の賃借数を増やして稼ぐ大家業への転換を進めている。
賃料収入は売却先の大手一社への依存が極端に高く、契約の見直しは土台を揺らす。大手の設備投資が一服すると、塔の追加入居という成長の筋書きが止まる。巨大な塔運営会社との競争では規模と顧客網で見劣りする。親会社による支配は、少数株主の利益が後回しになる懸念を残す。
売却で得た資金を借入の返済と株主への特別還元に充て、配当を払いながら塔の入居拡大に投資する経営。親会社と歩調を合わせ、資産の価値を急がず換金していく。身軽になった組織で大家業の採算を磨く方針が特徴になっている。
大手携帯会社の設備投資と、塔の追加賃借、周波数売却の完遂に依存する。通信網の増強投資が塔の需要を生み続けるか、一基の塔に複数社を入居させて採算を高められるか、残る周波数を予定の価格で売り切れるか、そして親会社の方針が安定するかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $4.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.6B(55%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
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