
ADMA
ADMA Biologics血漿の採取から製造、販売までを一社で持つ垂直統合と、重い免疫不全に効く高い力価の独自製品が最大の強み。世界の大手に次ぐ規模ながら、慢性的な供給不足という業界構造の追い風を受ける。近年黒字化を果たし、規模を段階的に高める、免疫グロブリンに特化した中堅の立ち位置にいる。
自社で運営する採取センターで集めた血漿から、免疫の力が弱い患者を治療する免疫グロブリンという薬を作って売るのが収益の柱。採取から製造、販売までを一社で担う一貫体制を持つ。中でも、重い免疫不全に効く高い力価の独自製品が利益を支える。慢性的に供給が不足する免疫グロブリンの市場で、採取量と製造能力を積み上げて稼ぐ構造になっている。
血漿の採取量が頭打ちになれば、製造能力の上限に突き当たる。当局の製造施設の査察で指摘を受ければ、出荷が止まるおそれがある。慢性的な供給不足が解消されれば、価格と需給の追い風が薄れる。血漿由来の製品で世界の大手と競合し、規模では劣る。原料の血漿の確保が常に課題になる。
配当を出さず、現金を製造能力の拡大と血漿の採取網の強化に充てる経営。近年黒字化を果たし、自社株買いでの還元も始めた。慢性的な供給不足の追い風を取り込み、高い力価の独自製品を軸に規模を高める方針が特徴になっている。
血漿の採取量と、免疫グロブリンの需要、製造の品質に依存する。自社と外部から血漿を安定して集められるか、慢性的に不足する免疫グロブリンの需要が続くか、当局の製造施設の品質を保てるか、そして製造能力の拡大を計画どおり進められるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $624M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $477M(76%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$88M
- 他の流動資産$379M
- 固定資産$158M
- 流動負債$70M
- 長期借入金$69M
- 短期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $510M
- 売上成長率
- 19.6%
- 粗利率
- 57.4%
- 営業利益率
- 37.5%
- 純利益率
- 28.8%
- ROE
- 30.8%
- ROIC
- 27.5%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $50M
- フリーCF
- $28M
- 営業CFマージン
- 9.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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