AIRI
Air Industries Group1941年に第二次大戦の戦闘機部品から始まった工場で、部品が一度機体に組み込まれると供給元の入れ替えは難しい。旧型機ほど供給元が一社に固定されやすく、生産ラインが閉じたあとも交換部品の商売が何十年も続く。
作るのはF-35の着陸装置部品、UH-60ブラックホークの尾部ギアボックスと主要飛行制御部、E-2Dホークアイの主脚と着艦フック。どれも飛行に直結する部位だ。2025年の売上は$47.9Mで、受注残高は$136.8Mまで積み上がった。
2026年2月16日、特殊任務機のサービス会社Tenax Aerospaceとの合併契約を結んだ。前提どおり成立すればTenax側の出資者が合併後の株式の約95%を握り、いまの株主の持ち分は大きく薄まる。破談なら元の受託製造業に戻るが、成立すれば会社の中身が別物になる。
ニューヨーク州ロングアイランドとコネチカット州バーカムステッドに合計15万平方フィート超の2工場を構え、模造部品を避けるため製造は全て米国内に置く。合併が成立すれば経営の主導権はTenax側に移る。
納入先はRTX傘下のプラット・アンド・ホイットニー、シコルスキー、ノースロップ・グラマンといった元請け数社に集中している。その先にある米国防予算の増減が、そのまま受注量に伝わる。
この会社をどう読むか
1941年から続く航空部品メーカーで、1960年代設計のF-15やF-18の着陸装置部品を、いまも米政府と元請けに納め続けている。
だが2026年2月のTenax Aerospaceとの合併が成立すれば、合併後の株式の約95%はTenax側の出資者のものになる。いま買う人が手にするのは、老舗の受託製造業そのものではなく、主導権ごと入れ替わる直前の会社だ。
バランスシート (要約)
資産 $58M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $19M(33%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$680K
- 他の流動資産$46M
- 固定資産$12M
- 流動負債$38M
- 長期借入金$2M
- 短期借入金$24M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $48M
- 売上成長率
- −13.0%
- 粗利率
- 17.1%
- 営業利益率
- −0.7%
- 純利益率
- −2.7%
- ROE
- −6.8%
- ROIC
- −0.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$1M
- フリーCF
- −$5M
- 営業CFマージン
- −2.8%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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