AIRO
AIRO Group Holdings無人機の機体、そこに載る計器、飛ばす人の訓練までを同じ屋根の下に持つ。計器の製造能力が無人機や航空機の部品を自前で賄う形につながり、外注に頼る専業他社より原価を抑えやすい。
Sky-Watch ブランドの軍用無人機は欧州のNATO加盟国軍へ、Aspen Avionics ブランドの計器は一般航空機の後付け市場へ納める。CDI ブランドの軍パイロット訓練は $5.7B 規模の政府調達枠の指名先に入り、電動の機体はまだ開発段階で稼ぎがない。
2025年12月期も純損失で、創業からの累積赤字は $210.6M に達する。電動機体の商用化が遅れれば追加の資金調達に頼らざるを得ず、既存株主の持ち分が薄まる。
2021年に航空防衛の各社を買収して束ねる目的で設立され、今も買収と統合を成長の手段に据える。実績のある無人機と計器で稼ぎ、電動機体の開発に資金を送り込む配分をとる。
四事業とも防衛予算と軍・航空業界の発注に支えられ、なかでも電動の垂直離着陸機は試験飛行を重ねる段階で売上をほとんど生まない。売上を立てている三つの事業が、育たない一つの開発費を支えきれるかが問われる。
この会社をどう読むか
AIRO Group Holdings は、一つの技術から立ち上がった会社ではない。2021年に航空防衛の各社を買収してまとめる目的で作られ、軍向け無人機、航空計器、パイロット訓練、電動の垂直離着陸機という四つの事業を同時に抱えている。
無人機は北大西洋条約機構の加盟国軍へ、計器は航空機メーカーへ、訓練は米軍へと、三つはすでに売上を立てている。対して電動機体はまだ試験飛行の段階にあり、育つ速さの違う四つを一つの財布で回すところに、この会社の難しさが集まっている。
バランスシート (要約)
資産 $774M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $739M(95%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$74M
- 他の流動資産$32M
- 固定資産$668M
- 流動負債$31M
- 長期借入金$500K
- 短期借入金$1M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $91M
- 売上成長率
- 4.6%
- 粗利率
- 59.9%
- 営業利益率
- −31.6%
- 純利益率
- −4.5%
- ROE
- −0.6%
- ROIC
- −3.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$32M
- フリーCF
- −$36M
- 営業CFマージン
- −35.7%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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