140カ国以上へ届ける物流網と、一社では抱えきれない品目数の在庫を同時に持てる規模がAvnetの強みだ。試作の数個から量産の大口まで窓口を分けて受けるので、設計した技術者を量産の段階まで手放さずに済む。
量産する機器メーカー向けの窓口では売り上げの8割強を半導体が占め、設計支援や在庫の預かりまで抱き合わせで請け負う。もう一方の窓口は通販で、試作をする技術者や起業家が部品や測定器を数個単位で買っていく。
電子機器の生産が世界的に落ち込むと、抱えた在庫が値下がりしたまま売れ残る。半導体メーカーが直接販売を強めれば、間に立つ理由そのものが薄れる。
値崩れしやすい半導体を大量に寝かせる商売なので、日々の判断は在庫の回転と仕入れ先との関係維持に向かう。契約が解けたときに在庫を返せる条項をどれだけ確保できているかが、下振れの深さを決める。
部品メーカーと結んだ販売代理の契約を更新し続けられるかが商売の重要条件になる。契約は30日から180日前の通知で解けるが、その代わり在庫が古びたり値下がりしたりしたときに仕入れ先へ返せる取り決めが付いている。
この会社をどう読むか
Avnetの客は二種類に分かれる。量産する機器メーカーには半導体を中心に大量に卸し、試作をする技術者や起業家には通販で数個から届ける。
創業は1921年、いまは140カ国以上へ部品を送る物流網を持つが、商売の中身は仕入れた部品を右から左へ流す薄利多売だ。電子機器の生産が世界的に落ち込めば、抱えた在庫はそのまま値下がりの重荷に変わる。
バランスシート (要約)
資産 $15.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5B(33%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$155M
- 他の流動資産$13.2B
- 固定資産$2.1B
- 流動負債$7.5B
- 長期借入金$2.5B
- 短期借入金$734M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $27.6B
- 売上成長率
- 24.5%
- 粗利率
- 10.4%
- 営業利益率
- 2.6%
- 純利益率
- 1.2%
- ROE
- 6.7%
- ROIC
- 7.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$281M
- フリーCF
- −$354M
- 営業CFマージン
- −1.0%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
- 配当総額(年間)
- $114M
- 配当性向
- 34.2%
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