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BioHarvest Sciences天候と収穫量に縛られる農業を、工場のなかの培養工程に置き換えたところが他社と違う。2023年に医療用大麻の開発をやめ、この技術を食品と受託の二本に絞り込んだ判断も効いている。
赤ブドウの細胞を培養してレスベラトロールを濃縮し、VINIAのサプリメントやコーヒー、お茶として自社ブランドで売るのが本体。2023年に立ち上げた受託部門では、同じ培養技術で医薬品や化粧品、栄養補助食品の各社向けに植物由来の成分を開発し、製造まで請け負う。
健康食品は効き目を証明しにくく、流行が去れば棚から消える。受託部門は相手の開発計画しだいで仕事量が動く受け身の商売で、まだ収益として育ちきっていない。設備と開発の負担は続き、これまで転換社債で資金をつないできた。
自社ブランドの育成と受託顧客の開拓を、同じ培養設備の上で並行して進める。稼ぎは株主に配らず、槽と研究拠点への投資に回している。
自社ブランドの売れ行きと、受託部門が新しい顧客をつかめるかで規模が決まる。培養槽を止めずに回し続ける運転資金と、イスラエルに建てた研究製造拠点の稼働も前提になる。
この会社をどう読むか
培養槽のなかで増えているのは、赤ブドウの実ではなく赤ブドウの細胞そのものだ。BioHarvest Sciencesは畑を持たず、天候にも収穫期にも縛られずに、狙った成分だけを作り出す。
この技術の出口は二つある。ひとつは細胞から取った成分を詰めたVINIAのサプリメントやコーヒー、お茶。もうひとつは同じ設備を他社に貸す受託製造で、医薬品や化粧品の原料を相手の注文どおりに作る。2023年に医療用大麻の開発を打ち切り、この二本立てに寄せた。
財務データ
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