CANF
Can-Fite BioPharma病気ごとに別の薬を用意するのではなく、A3ARという同じ標的を乾癬から肝臓がん、膵臓がん、勃起不全まで広げて使い回す。適応を一つに絞る会社と比べると、当たれば広く、外れれば全部に響く形をしている。
人の体重の約6割を占める筋肉組織にがんの転移が起きにくい理由を追い、筋細胞が放つ物質が結びつく受容体A3ARを標的に定めた。この受容体はがん細胞や炎症細胞に強く現れ、正常な細胞にはほとんど出ないため、狙い撃ちができる。乾癬向けのPiclidenosonはFDAとEMAとの協議を経て承認申請につながる治験に入った。肝臓がん向けのNamodenosonも同じ段階にあり、収入はカナダやスペイン、中国、韓国といった地域ごとの導出契約から入る。
承認された薬がまだなく、収入のほとんどを地域ライセンスの一時金に頼っている。最終段階の治験が不調に終われば、薬一つの失敗にとどまらずA3ARという狙い自体への評価が揺らぐ。増資のたびに株式の希薄化も進んできた。
最終段階の治験を走り切ることと、地域ごとの導出先を確保することに資源を集める。開発資金は増資でつなぎ、複数の適応症を並行して前に進める。
PiclidenosonとNamodenosonの最終段階の治験がどう出るかで、この会社の値打ちはほぼ決まる。地域ごとに結んだ導出先が離れないこと、そして増資で開発費をつなぎ続けられることが、その前段にある。
この会社をどう読むか
Can-Fite BioPharmaの薬の出発点は、ある単純な観察だ。体重の約6割を占める筋肉組織には、がんの転移がほとんど起きない。創業者のPnina Fishman博士はこの現象を追い、筋細胞が放つ物質がA3ARという受容体に結びつくことを突き止めた。この受容体はがんや炎症の細胞に強く現れ、正常な細胞にはほとんど出ないため、狙い撃ちの標的になる。
この仕組みを土台に、乾癬向けのPiclidenosonと肝臓がん向けのNamodenosonを最終段階の治験まで運んだ。Namodenosonは米欧で希少疾病用医薬品の指定を、FDAからはFast Track指定を受けている。ただし承認薬はまだなく、収入の柱はカナダや中国、韓国などの導出先から入る一時金だ。同じ標的を複数の病気へ広げる設計は分散にも集中にも見えるが、増資による希薄化を伴う難しい資金繰りである点は変わらない。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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