CART
Maplebear (Instacart)店内で使うスマートカートのCaper Cartsや電子棚札のCarrot Tagsまで手がけ、380を超える食料品店の自社サイトも裏側で動かしている。宅配業者というより、小売のデジタル部門を丸ごと請け負う会社に近い。
2,200を超える小売ブランドと組み、約60万人の買い物代行者が客の注文どおりに棚から商品を選んで届ける。加えて9,000社を超えるブランドが自社商品を目立たせるために出す広告収入が、薄利な宅配の利益を底上げしている。
大手スーパーが自前の宅配網を強化すれば、Instacartを介さず直接注文する客が増える。買い物代行者の確保に人件費が上がれば、薄い宅配の利益がさらに削られる。
広告の仕組みをCarrot Adsとして提携先自身のサイトやアプリにも配り、自社アプリを開かない客からも収入を得る形を広げている。薄利の配送を、広告と店内技術という利益率の高い事業で補う構成に力を入れる。
創業以来こなした注文は16億件を超えるが、この規模は会員制のInstacart+の再注文と、新しい小売との提携が続いて初めて保てる。買い物代行者への支払いと配送費が重く、注文単価と件数のどちらが落ちても採算はすぐ悪化する。
この会社をどう読むか
Maplebear(Instacart)がやっているのは、宅配員が実際に店の中を歩き回って商品を選ぶという、地味で手間のかかる労働の代行だ。2,200を超える小売ブランドと組み、創業以来16億件を超える注文をこなしてきた。
この薄利な配送に、9,000社を超えるブランドが出す広告が乗って初めて、利益の形になる。北米の世帯の98%超に届く網を、約60万人の買い物代行者が支えている。一方で大手スーパーが自前の宅配を強化すれば、注文はそちらへ流れかねない。
バランスシート (要約)
資産 $3.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.5B(68%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$637M
- 他の流動資産$1.6B
- 固定資産$1.5B
- 流動負債$917M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.7B
- 売上成長率
- 10.8%
- 粗利率
- 73.7%
- 営業利益率
- 13.3%
- 純利益率
- 11.9%
- ROE
- 17.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $971M
- フリーCF
- $910M
- 営業CFマージン
- 25.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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