まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
業界が借金で傷んだ中で、堅実な財務と黒字運営を守り抜いた経営の質が最大の強み。郊外と中南米という競争の緩い立地に集中し、座席や音響への投資を採算重視で選別する。体験の質で配信と棲み分けを図る、映画館業界の優等生の立ち位置にいる。
映画館の入場料と、ポップコーンや飲料などの売店収入が収益の二本柱。売店は原価が低く、利益の主役になる。米国の郊外と中南米の都市に劇場網を持ち、大画面の特別上映や会員制度で客単価を上げる。話題作の公開数に観客動員が連動し、座席の回転で稼ぐ構造になっている。
配信の台頭は映画館という業態の土台を削り続け、公開本数の減少は集客の波を深くする。感染症や大作の不発は数四半期の業績を直撃する。中南米の通貨安はドル換算の収益を目減りさせる。劇場の改装投資は重く、客足の回復が前提の賭けになる。
復活させた配当を維持しつつ、借入の返済と劇場の改装を両立させる経営。大都市の派手な旗艦より、採算の取れる郊外の劇場網を磨く。売店と会員制度の収益化を深掘りし、興行の波を和らげる方針が特徴になっている。
話題作の供給と、観客の足、売店の単価に依存する。スタジオが劇場公開の本数を保つか、配信への切り替えの速さが劇場の窓を狭めないか、会員制度と高単価の特別上映が客単価を支えるか、そして中南米の通貨と景気が安定するかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $5.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $323M(6%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
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