CNM
Core & Main水道と下水という一分野だけを扱い、全国規模で展開できている専門卸は米国に2社しかなく、その一角を占める。前身は1874年に遡る流通会社で、ホームデポ傘下、投資ファンド傘下を経て2021年に単独で上場した生い立ちを持つ。
水道管や下水管、消火栓、計量メーターなど22万5千点をそろえ、米国とカナダの370超の拠点で5,000社超の仕入れ先と6万社超の工事業者や自治体をつなぐ。老朽インフラの更新工事に資材を届け、在庫と物流の速さで手数料を積み上げる。
景気後退や金利上昇で建設が冷えれば、在庫を多く抱える分だけ減速の影響も大きく出る。資材価格が急に動いて仕入れ値の上昇分を転嫁しきれない局面や、公共予算の削減で自治体の更新工事が先送りされる展開も業績を鈍らせる。
単独上場から日が浅く、利益は自社株買いより買収による拠点拡大と在庫や物流網の強化に振り向けてきた。断片化した水道資材の流通業界で、地域の同業を買い足しながらシェアを広げる成長路線をとる。
自治体の水道更新予算と、住宅や商業の建設需要の強さの両方が業績を決める。2021年11月に成立したインフラ投資法は水道向けに$55Bを割り当てたが、その大半はまだ使われずに残っている。
この会社をどう読むか
Core & Mainの客は、水道管を埋める工事業者と、その工事を発注する自治体だ。前身の流通会社は1874年に遡るが、2005年にホームデポ傘下に入り、投資ファンドの手を経て、単独で上場したのは2021年になってからだった。
いまは米国とカナダの370超の拠点と22万5千点の在庫を強みに、老朽化した水道インフラの更新という長い需要をつかむ。2021年のインフラ投資法が水道に割り当てた$55Bは、その大半がまだ使われずに残っている。景気が冷えて建設が鈍れば、抱えた在庫の重さがそのまま響く。
バランスシート (要約)
資産 $6.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2B(33%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$220M
- 他の流動資産$2.1B
- 固定資産$3.8B
- 流動負債$874M
- 長期借入金$2.1B
- 短期借入金$24M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $7.6B
- 売上成長率
- 2.8%
- 粗利率
- 26.9%
- 営業利益率
- 9.4%
- 純利益率
- 5.8%
- ROE
- 22.1%
- ROIC
- 13.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $650M
- フリーCF
- $604M
- 営業CFマージン
- 8.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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