COHN
Cohen & Company総合証券のように何でも扱わず、SPAC助言と保険会社まわりの債券運用という狭い場所に深く入る。投資銀行部門の陣容は28人と小さく、その分だけ案件一件あたりの重みが大きい。
資本市場、資産運用、自己勘定投資の三部門を持つ。中核は2021年に立ち上げた投資銀行部門CCMで、SPACの上場や合併の助言をウォール街でも指折りの件数こなす。助言の報酬は現金だけでなく、案件先の株式などの金融商品で受け取ることがあり、その値動きが自己勘定の損益に直結する。
SPAC市場は流行り廃りが激しく、冷え込めば助言の収入が一気に細る。報酬として受け取った株式の値下がりが重なると、稼ぎの減少と保有資産の目減りが同時に来る。
2003年にメリーランド州で設立され、20年以上かけて三部門の形に育ててきた。案件の多寡で収益が大きく振れる商売でありながら、株主への配当は続けている。
SPACや新規上場の案件がどれだけ出てくるかで、助言部門の忙しさが決まる。資産運用側は$1.4Bの残高から得る管理報酬が土台になる。中身は欧州の銀行・保険が出す信託優先証券や、欧米とバミューダの中小の保険・再保険会社の債券、商業用不動産ローンだ。
この会社をどう読むか
Cohen & Companyは助言の報酬を現金だけで受け取らず、案件先の株式などで受け取ることがあり、その持ち分の値動きが自己勘定の損益として決算に出てくる。
そこに、SPACの上場助言という浮き沈みの激しい商売が重なる。2021年に始めたCCMという部門は28人の陣容でウォール街でも指折りの案件数をこなすが、市場が冷えれば助言料と保有株の両方が同時にしぼむ。資産運用の$1.4Bが、その揺れを受け止める重しになっている。
バランスシート (要約)
資産 $701M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $51M(7%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$57M
- 長期借入金$33M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $276M
- 売上成長率
- 246.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 21.6%
- 純利益率
- 5.2%
- ROE
- 28.3%
- ROIC
- 55.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $27M
- フリーCF
- $26M
- 営業CFマージン
- 9.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $2M
- 配当性向
- 14.8%
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