EBON
Ebang International同業の採掘機メーカーの多くが相場の波に本業ごと乗るのに対し、この会社は稼ぎ方の看板を掛け替えることで波を避けようとしてきた。半導体を設計できる技術陣が、金融免許と太陽光という畑違いの資産と同居しているのが今の姿だ。
主力はビットコインの採掘専用計算機と、その中核にあたる自社設計の半導体の販売。2020年のナスダック上場とその後の増資で$300M前後を手にした。その金で自社開発の暗号資産取引所Ebonexと、国際送金・両替のEbonFXという金融サービスを立ち上げている。2024年11月には豪州の太陽光関連企業Redback Technologiesを買収し、再生可能エネルギーにも踏み出した。
採掘機はビットコイン相場が急落すると一気に売れなくなり、圧倒的な地位を持つ大手との価格競争にも押される。取引所や送金サービスは各国の規制次第で営業範囲が縮む恐れがあり、買収したばかりの太陽光事業はまだ利益に貢献するかどうかの検証段階にある。事業の数が増えるほど、どれか1つに集中して勝ち切るのは難しくなる。
上場で集めた資金は株主に返さず、豪州と香港での免許取得と会社の買収に投じられてきた。創業者の胡氏が会長と社長と財務責任者を一人で兼ねる体制のまま、通信機器から採掘機、金融、太陽光へと看板を掛け替え続けている。
採掘機の需要はビットコイン相場と採掘の採算に左右され、金融サービス2つは香港・豪州で取得した各種ライセンスの範囲でしか営業できない。買収したばかりの再生可能エネルギー事業がどこまで育つかも、今後の業績の重さを左右する。
この会社をどう読むか
Ebang Internationalの出発点は、2010年に浙江省で通信ネットワーク機器を作ったところにある。ビットコイン採掘機のメーカーになったのは、2014年にブロックチェーン向けの計算機へ舵を切ってからだ。
上場で集めた金は、暗号資産取引所Ebonexと香港・豪州での金融免許に注がれた。2024年には豪州の太陽光関連企業Redback Technologiesも買っている。採掘機単一事業だった会社が、金融と電力という畑違いの2本目と3本目を同時に育てている最中だ。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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