安定して稼ぎ、配当も出す手堅い会社
ワシントン近郊の首都圏という地域に特化し、事業用の不動産への融資に強い点が最大の特徴。自治体向けの融資という独自の子会社も持つ。地域に密着した少数の支店で効率よく運営する。首都圏の大手とは異なる、事業用の不動産に集中したワシントン近郊の商業銀行の立ち位置にいるが、その集中ゆえ立て直しの途上にある。
ワシントン近郊の首都圏で、個人や中小企業から預金を集め、それを融資に回して利ざやを得るのが事業の柱。融資の柱は、事業用の不動産への融資で、これに中小企業向けの事業の融資や、建設の融資を加える、商業用の不動産に大きく偏った構成を持つ。自治体向けの融資の子会社も持つ。少数の支店で運営する。集めた預金と貸出の金利差で稼ぐ構造になっている。
融資が事業用の不動産、とりわけオフィスに大きく偏るため、在宅勤務で弱ったオフィスの市況の悪化が貸し倒れを増やす最大の弱点になる。連邦政府の予算の削減や雇用の縮小は、ワシントン近郊の経済を冷やす。過去の地銀の危機の局面では、預金の急な流出の不安も高まった。金利の急な変動は利ざやを揺らす。首都圏の大手や同業との競争も激しい。
配当を続けながら、事業用の不動産に偏った融資の貸し倒れに備えて引き当てを積み、信用の管理を最優先に置く立て直し期の経営。地銀の危機の後の経営の再建を進める。ワシントン近郊への特化と自治体向けの融資という独自の事業を生かしつつ、オフィスの市況の悪化に備える方針が特徴になっている。
ワシントン近郊の経済と、オフィスの市況、信用の備えに依存する。連邦政府に支えられたワシントン近郊の経済と雇用が保たれるか、比率の高い事業用の不動産、とりわけオフィスへの融資が健全に保たれるか、貸し倒れに備える引き当てを十分に積めるか、そして地銀の危機の後の信頼を取り戻せるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $10.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.1B(11%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
読み込み中…