ESRT
Empire State Realty Trust世界的に有名なエンパイアステートビルという唯一無二の象徴を持ち、その展望台への観光客の入場料という、純粋なオフィスの不動産投資法人にはない別の収入の柱を併せ持つ点が最大の強み。賃料に観光の収入を加えることで収益の幅を広げる。創業家が率いる、観光の資産を組み込んだ独自の不動産投資法人の立ち位置にいる。
ニューヨークのマンハッタンを中心に、オフィスや小売、住宅の不動産を保有して賃料を得るのが事業の柱。象徴は、世界的に有名なエンパイアステートビルで、そのオフィスの賃料に加え、最上部の展望台への観光客の入場料が大きな収入になる。純粋なオフィスの不動産投資法人と違い、観光という別の収入の柱を持つ。賃料と展望台の入場料で稼ぐ構造になっている。
在宅勤務の広がりは、オフィスの空室を増やし賃料を押し下げる構造的な逆風になる。展望台の観光は景気や国際情勢に敏感で、不況や旅行の手控えで入場者が一気に減る弱点を抱える。ニューヨークでは新しい高層ビルとの良質なオフィスを巡る競争も激しい。金利の高止まりは借入の負担を重くし、不動産の価値を下げる。
配当を出しながら、象徴であるエンパイアステートビルの価値を高め、展望台の再開発や住宅の事業の拡大を進める経営。創業家が率い、オフィスの賃料と観光の収入の両輪を回す。在宅勤務とオフィス市況の逆風に備えて、良質なオフィスへの集中と収入の幅の拡大を重んじる方針が特徴になっている。
オフィス市況と、観光客、金利に依存する。在宅勤務の流れの中でもニューヨークの良質なオフィスの需要が保たれ賃料を維持できるか、エンパイアステートビルの展望台に国内外の観光客が訪れ続けるか、金利の水準が借入の負担と不動産の価値に有利に働くか、そして住宅の事業を着実に広げられるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $4.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.1B(24%)。
おおむね健全。同業の平均並みの水準
- 現金・現金同等物$133M
- 長期借入金$619M
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $768M
- 売上成長率
- 0.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 17.7%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- 6.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $249M
- フリーCF
- $51M
- 営業CFマージン
- 32.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $24M
- 配当性向
- —
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