GEF
Greif鋼・樹脂・紙という別々の素材の容器を一社で揃え、さらに米国南東部に約17.5万エーカーの自社林を持って木材や土地そのものも売る。容器メーカーが林業と不動産を内側に抱えている例は同業にない。
化学や食品、石油会社などが中身を運ぶための鋼製や樹脂製のドラム缶、中型容器を世界35カ国超で作り、あわせて北米で段ボール原紙や箱も生産する。2025年度から事業区分を素材ごとに組み替え、原料に応じた採算管理へ舵を切った。
顧客業界が設備投資を絞ると容器の需要が真っ先に落ち、原料費が上がれば転嫁が追いつかず利幅が削られる。段ボール原紙は独立した市況商品でもあり、この市況が緩むと包装事業の不調とは別の要因で業績が沈む二重構造がある。
配当を続けながら、2025年度に事業区分を素材軸(樹脂・金属・繊維・統合ソリューション)へ組み替え、決算期も10月末から9月末に変更した。素材ごとに採算を切り分けて管理する方向へ経営を寄せている。
化学・石油・食品業界の設備投資と、鋼材や樹脂、古紙といった原料費の動きに依存する。景気敏感な工業向け需要と、変動の大きい原料相場という二つの外部要因の組み合わせで採算が決まる。
この会社をどう読むか
Greifの製品は、化学や食品、石油の会社が中身を運ぶための脇役で、鋼・樹脂・紙のドラム缶や中型容器を35カ国超の工場から供給している。
意外なのは、その原料側にも手が伸びていることだ。米国南東部に約17.5万エーカーの森林を持ち、木材や土地そのものも売る。2025年度からは事業区分を素材ごとに組み替えており、鋼材・樹脂・古紙という別々に動く相場を、素材別に切り分けて追える形になった。
バランスシート (要約)
資産 $6.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.1B(31%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$198M
- 他の流動資産$1.4B
- 固定資産$5.1B
- 流動負債$1B
- 長期借入金$2.6B
- 短期借入金$96M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $5.4B
- 売上成長率
- 4.4%
- 粗利率
- 19.7%
- 営業利益率
- 8.5%
- 純利益率
- 4.9%
- ROE
- 12.9%
- ROIC
- 7.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $356M
- フリーCF
- $170M
- 営業CFマージン
- 6.5%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $121M
- 配当性向
- 45.0%
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