GSK
GSK
2025年の承認5件は、重症喘息の抗体薬から多発性骨髄腫の抗体薬物複合体、30年ぶりの系統となる経口抗菌薬、髄膜炎ワクチンまで領域がばらけている。免疫の働きという共通の土台から、薬とワクチンの両方へ枝を伸ばせる会社は多くない。
特定の病気に効くスペシャルティ医薬品、喘息やCOPDの吸入薬や抗生物質を含む一般医薬品、そして髄膜炎や帯状疱疹、RSVを防ぐワクチン。この3つの区分で薬を売り、特許で守られた期間に世界中から利益を回収する。
主力薬の特許が切れれば、後発品に市場を短い期間で明け渡す。開発は巨額を投じても臨床試験で落ちることが多く、各国の薬価規制や訴訟も利益を削る。
研究開発費を4領域に寄せる一方、外部からの資産取得と提携でもパイプラインを補い、2025年は複数の買収と新しい提携を実行した。配当は前年から引き上げている。
新薬の承認と、その後に各国の市場へ広がる速さに業績が掛かる。2025年には主要な承認が5件出ており、この供給が途切れないかが焦点になる。
この会社をどう読むか
2025年のGSKは、承認が5件立て続けに出た年だった。重症喘息の抗体薬、血液がんの薬、COPDへの適応拡大、30年ぶりの系統となる抗菌薬、そして5種混合の髄膜炎ワクチン。並べると散らばって見えるが、いずれも免疫の働きをどう動かすかという同じ土台の上にある。
事業を呼吸器・免疫、腫瘍、HIV、感染症の4領域に絞り、そこへ研究開発費を寄せてきた結果がこの並びだ。薬とワクチンを同じ科学の上で走らせているぶん、承認が続く年と途切れる年の差は大きく出る。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
GSK のまわりの会社
辿ってみる →開示に社名が出る相手 51 社(裏・売り先・同じ土俵・資本の相手の異なり数)。裏にいる会社 15 社(うち提携・権利 10 社)。1 社ずつ「なぜ関係するか」と出典を付けています。
裏にいる会社仕入れ先・委託先・5 社
- ANANABAnaptysBio向こうの記録にも抗 PD-1 抗体 Jemperli の権利AnaptysBio の 10-K が dostarlimab を GSK へ導出したと書き、GSK 側が製品として売っている
出典: ANAB 10-K (FY2025)(GSK の記録)向こうの記録 →
- SPSPROSpero Therapeutics向こうの記録にも抗菌薬 tebipenem HBr の権利2022 年 9 月の独占ライセンスで開発・製造・販売権と申請の名義まで GSK に移ったと Spero の 10-K が書く
出典: SPRO 10-K (FY2025)(GSK の記録)向こうの記録 →
- WVWVEWave Life Sciences相手の記録では GSK が売り先オリゴ核酸の創薬提携と導出2022年12月の提携で最大8本のGSK側プログラムを導出し、費用は全額GSKが前払い、最大28億ドルのマイルストンを受け取る契約
出典: WVE 10-K (FY2025) / Our Collaborations - GSK(Wave Life Sciences 側の記録から逆引き)向こうの記録 →
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- IONS Ionis Pharmaceuticals相手の記録では GSK が売り先
bepirovirsen(B型肝炎)の後期開発
10-K が後期段階の提携品として bepirovirsen(GSK3228836)を挙げ、GSK が開発を担うと書いている
出典: Ionis Pharmaceuticals 10-K (FY2025) Item 1(Ionis Pharmaceuticals 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - TEM Tempus AI相手の記録では GSK が売り先
創薬向けのデータとサービス
2027 年末までに最低 1.8 億ドルの購入を約束し、うち 7,000 万ドルは契約時に支払済み。2028〜2030 年に最大 1.2 億ドルの上乗せ選択権もある
出典: TEM 10-K (FY2025) Our Strategic Collaborations(SEC の書類 →)(Tempus AI 側の記録から逆引き) 向こうの記録 →
提携・権利でつながる相手提携・ライセンス・使用料・瓶詰契約など、物を納める線ではない・14 社
- ARARWRArrowhead Pharmaceuticals向こうの記録にもRNA 干渉の独占的実施権2021 年 11 月に Arrowhead と GSK-HSD 独占ライセンス契約を結んだと Arrowhead の 10-K が書く
出典: ARWR 10-K (FY2025)(GSK の記録)向こうの記録 →
- HAHALOHalozyme Therapeuticsこの会社の記録だけ皮下投与を助ける酵素技術Halozyme の 10-K が ENHANZE の提携先に ViiV を挙げ、同社を GSK が過半を持つ HIV 専業会社と説明する
出典: HALO 10-K (FY2025)(GSK の記録)向こうの記録 →
- ININVAInnoviva向こうの記録にも呼吸器薬のロイヤルティ対象の権利Innoviva の 10-K が RELVAR などの呼吸器資産を Glaxo Group と組んだものとし、売上に応じた対価を受け取る
出典: INVA 10-K (FY2025)(GSK の記録)向こうの記録 →
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- ALEC Alector向こうの記録にも
プログラニュリン抗体の共同開発
Alector の 10-K が nivisnebart を GSK4527226 の符号で呼び、2021 年 7 月の提携の下で治験を進めると書く
出典: ALEC 10-K (FY2025)(GSK の記録) 向こうの記録 → - CDXS Codexis向こうの記録にも
酵素設計の基盤技術の実施許諾
Codexis の 10-K が GlaxoSmithKline の知財子会社と基盤技術のライセンス契約を結んだと書く
出典: CDXS 10-K (FY2025)(GSK の記録) 向こうの記録 → - ZYME Zymeworks向こうの記録にも
二重特異性抗体の技術の実施許諾
Zymeworks の 10-K が技術の許諾先に GlaxoSmithKline の知財子会社を挙げている
出典: ZYME 10-K (FY2025)(GSK の記録) 向こうの記録 → - AGEN Agenus
アジュバント QS-21 の実施許諾
2006 年の許諾と供給の契約を基に、GSK が商用の QS-21 を自前で製造する権利まで持つ
出典: AGEN 10-K (FY2025) Partnered QS-21 STIMULON Programs(Agenus 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - CAMP Camp4 Therapeutics
神経変性・腎疾患向けの独占実施許諾
2025年12月の契約で、対象遺伝子に向けた化合物の研究・開発・製造・販売の全世界独占権を GSK に渡し、研究活動を自社が担う
出典: CAMP 10-K (FY2025) Research, Collaboration and License Agreement with GSK(Camp4 Therapeutics 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - SCYX SCYNEXIS
承認薬 BREXAFEMME の全世界の独占実施権
2023年3月の独占ライセンスで導出した唯一の承認薬で、2025年11月に承認申請そのものを移管済み。今後の収入は GSK からの節目払いとロイヤルティに依存する
出典: SCYX 10-K (FY2025) MARIO Study Update / GSK License Agreement(SCYNEXIS 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - VIR Vir Biotechnology
sotrovimab の共同開発と販売
2020 年と 2021 年の提携で新型コロナ抗体などを GSK が販売し、純売上に応じたロイヤリティを Vir が受け取る
出典: VIR 10-K (FY2025) Collaboration Agreements with GSK(Vir Biotechnology 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - ZLAB Zai Lab向こうの記録にも
ZEJULA の中華圏での販売権
Zai Lab の 10-K が GSK 傘下の Tesaro から中国本土・香港・マカオでの独占的な開発販売権を受けたと書く
出典: ZLAB 10-K (FY2025)(GSK の記録) 向こうの記録 → - ANTX AN2 Therapeutics
不斉合成の知財の実施許諾
看板候補エペトラボロールの製造に必要なキラル合成の知財について、GSK から全世界の非独占実施権を得ている
出典: ANTX 10-K (FY2025) Licensing Agreements(AN2 Therapeutics 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - RGNX REGENXBIO
NAV 技術の基礎特許の実施許諾
運び手(NAV Technology Platform)の権利をペンシルベニア大学と GSK から独占的に導入しており、この 2 本が事業の土台になっている
出典: RGNX 10-K (FY2025) Item 1 / Platform License Agreements(REGENXBIO 側の記録から逆引き) 向こうの記録 → - RPRX Royalty Pharma
Trelegy の販売
呼吸器薬 Trelegy から2025年に$332Mのロイヤルティ収入が入る
出典: RPRX 10-K (FY2025)(Royalty Pharma 側の記録から逆引き) 向こうの記録 →
同じ土俵の会社競合・32 社
- PFPFEPfizer向こうの記録にもRSV ワクチンModerna の 10-K が RSV ワクチンで競う相手として Pfizer と GSK を並べている
出典: MRNA 10-K (FY2025)向こうの記録 →
- MRMRNAModerna向こうの記録にもRSV ワクチンModerna の 10-K が自社 RSV ワクチンの競合に GSK を名指ししている
出典: MRNA 10-K (FY2025)向こうの記録 →
- RDRDYDr Reddy's Laboratoriesこの会社の記録だけインド市場の医療用医薬品Dr. Reddy's の 20-F がインド市場の競合一覧に GlaxoSmithKline Pharmaceuticals を挙げる
出典: RDY 20-F (FY2025)向こうの記録 →
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- ALLR Allarity Therapeutics
PARP 阻害薬の先行者
10-K が承認済みの PARP 阻害薬を持つ大手の一社として GlaxoSmithKline を名指ししている
出典: ALLR 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - AZN AstraZeneca
免疫チェックポイントのがん薬と呼吸器の薬
同じ一覧でJemperliと並べられ、呼吸器でもInvacorpの10-KがSymbicortとAdvairを同じ枠に置く(共起)
出典: CHRS 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - GOVX GeoVax Labs
出血熱ウイルスのワクチン
10-K が出血熱ウイルスのワクチン開発を進める企業として名指ししている
出典: GOVX 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - INDP Indaptus Therapeutics
がんの免疫療法
10-K ががん免疫療法に注力する競合として名指しする
出典: INDP 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - INVA Innoviva
権利収入の付かない自社の吸入薬
10-K は Advair と、権利収入を受け取れない Incruse・Arnuity を競合薬に挙げており、提携先が同時に競合になる
出典: INVA 10-K (FY2025) / Competition 向こうの記録 → - MTNB Matinas BioPharma Holdings
抗真菌薬 Brexafemme
10-K が MAT2203 の競合薬の販売元として名指ししている
出典: MTNB 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - NERV Minerva Neurosciences
統合失調症の薬 Thorazine
10-K が Thorazine を第一世代の代表的な既存薬として名指し
出典: NERV 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - PDSB PDS Biotechnology
がんの免疫療法とワクチン
10-K が直接競合しうる大手として名指しする
出典: PDSB 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - PLRZ Polyrizon
鼻に噴く抗炎症薬 (点鼻ステロイド)
同じ点鼻ステロイド市場の主要な担い手として 20-F の競争の節が名指ししている
出典: PLRZ 20-F (FY2025) / Business — Competition 向こうの記録 → - PPCB Propanc Biopharma
卵巣がんの PARP 阻害薬
10-K が Tesaro 由来の製品を持つ卵巣がん市場の主要競合として名指ししている
出典: PPCB 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - XXII 22nd Century Group
禁煙補助薬
10-K が FDA 承認の禁煙補助薬の主要な競合として名指しする
出典: XXII 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - ALT Altimmune
FGF-21 と肝臓向けの RNAi
10-K が MASH と飲酒に関わる肝疾患の双方で競合に挙げる。GSK4532990 を開発中と記載
出典: ALT 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - CHRS Coherus BioSciences
抗 PD-1 抗体ジェムペリ
10-K が承認済みの競合品として名指しする抗 PD-1 抗体
出典: CHRS 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - CNTB Connect Biopharma
喘息の生物学的な薬
10-K が競合する既存の薬として NUCALA (mepolizumab) を挙げ、販売元に GlaxoSmithKline plc を名指ししている
出典: CNTB 10-K (FY2025) Item 1 / Competition in Chronic Asthma and Chronic COPD 向こうの記録 → - FULC Fulcrum Therapeutics
GSK4172239D
10-K が胎児型の血色素を増やす小分子を第1相で試験中と名指しする
出典: FULC 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - IKT Inhibikase Therapeutics
肺動脈性肺高血圧の競合
10-Kが心肺の領域と開発中の製品の双方で競合として名指し
出典: IKT 10-K (FY2025) 向こうの記録 → - WHWK WhiteHawk Therapeutics
抗体薬物複合体の開発
10-K が Competition で ADC の競合として名指しする
出典: WHWK 10-K (FY2025) / Competition 向こうの記録 → - BCAX Bicara Therapeutics
頭頸部がんの新薬開発
BCAX の 10-K が HNSCC の新規治療を開発する競合として名指ししている
出典: BCAX 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - CGEM Cullinan Therapeutics
自己免疫向け CD19 T細胞誘導薬
10-K が CLN-978 と同じ CD19 T細胞誘導の開発段階プログラムを持つ社として名指ししている
出典: CGEM 10-K (FY2025) / Competition 向こうの記録 → - CTNM Contineum Therapeutics
慢性疼痛領域の開発品
10-K が慢性疼痛の臨床開発で競合しうる企業として GSK を挙げている
出典: CTNM 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - GERN Geron Corporation
骨髄線維症の JAK 阻害薬
2023 年に承認された OJJAARA を持ち、10-K が骨髄線維症の競合として名指ししている
出典: GERN 10-K (FY2025) Competition in Relapsed/Refractory MF 向こうの記録 → - JANX Janux Therapeutics
PSMA 標的の T 細胞誘導薬
10-K が同じ PSMA を狙う T 細胞誘導薬の開発元として名指ししている
出典: JANX 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - NVAX Novavax
ワクチン市場の競合
10-K の Competition が GlaxoSmithKline を大手の競合として名指ししている
出典: NVAX 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - UPB Upstream Bio
Nucala (mepolizumab)
10-K が COPD で承認された生物学的製剤として Dupixent と並べて名指しする
出典: UPB 10-K (FY2025) Business 向こうの記録 → - ZURA Zura Bio
BAFF 阻害薬
10-K が BAFF 阻害薬の競合として GSK を名指ししており、チブリズマブの BAFF 側と重なる
出典: ZURA 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - AUPH Aurinia Pharmaceuticals
ループス腎炎の注射薬ベンリスタ
自社10-Kが競合の筆頭に名指し。LUPKYNIS は唯一の経口薬だが、承認済みの注射薬として処方の場を分け合う
出典: AUPH 10-K (FY2025) Item 1 Competition 向こうの記録 → - IRON Disc Medicine
血液の病の治療薬
10-K の Competition に名指しされ、Disc が狙う血液の病の治療薬を開発・販売している
出典: IRON 10-K (FY2025) Competition 向こうの記録 → - MIRM Mirum Pharmaceuticals
胆汁うっ滞性肝疾患向け IBAT 阻害薬
10-K が「IBAT 経路で胆汁酸を下げる治療を開発する 2 社」の一方として名指ししている
出典: MIRM 10-K (FY2025) / Competition 向こうの記録 → - PCVX Vaxcyte
成人向けワクチンの競合
10-K が Synflorix と Shingrix を挙げ、成人ワクチンの予算と接種機会を取り合う相手として書く
出典: PCVX 10-K (FY2025) 向こうの記録 →
資本のつながり出資・支配・分社など・1 社
辿れない相手外国上場・非上場・公的機関など、台帳に無い・1 件
- ViiV Healthcare 非上場・資本のつながり
支配
HIV 専業の合弁で GSK が過半を持つと Halozyme の 10-K が説明するが非上場
出典: HALO 10-K (FY2025)
調べた上で分からなかったこと編集部が開示を読んで書き残した断り
仕入れ先: 原薬や受託製造の相手を GSK 自身の 20-F が名指しせず、8 件はすべて相手側の開示から拾った
記録: 10-K など開示を元に編集部が 2026 年 8 月 22 日 に点検。編集部の推論で、事実の報告ではありません。
株主構成 (機関投資家)
2026年6月30日時点 ・ SEC 13F- 64,961,641 株
- 48,197,514 株
- 35,722,792 株
- 25,182,068 株
- 11,396,249 株
- 6JTC Employer Solutions Trustee Ltd—8,592,987 株
- 7,657,562 株
- 7,588,928 株
- 6,923,642 株
- 6,660,434 株
SEC への Form 13F 届出 (運用資産 $100M 以上の機関投資家、四半期ごと) の集計。 創業者などの個人や事業会社の持分は含まれないため、機関保有率は実際の大口保有の下限になります。 比率は現在の時価総額、または年次報告の株数から概算した発行株数に対する値、バーは筆頭機関を最大とした相対量です。
GSK の掲示板
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