
HIVE
HIVE Digital Technologies石油探査から金採掘、ブロックチェーンへと社名ごと業態を変えてきた会社で、いまは既存の採掘施設をAIデータセンターへ作り替える途上にある。安い水力電力を押さえた土地をすでに持っている点が、更地から始める新規参入と違う。
カナダ、スウェーデン、パラグアイなど5カ国の施設で専用機を回し、ビットコインを掘って売る。同じ施設の電力と土地を使い、子会社BUZZ HPCがAI計算向けのGPUを企業や政府機関に貸す事業も育てている。
相場が沈めば採掘収入は一気に細り、専用機は数年で陳腐化するため更新投資が絶えず要る。AI向けの設備はまだ建設途中が多く、稼働が遅れれば投じた資金の回収も後ろへずれる。
水力など安い再生可能電力を確保できる土地を選んで施設を構える方針を貫き、採掘で得た現金をAI計算事業の拡張につぎ込む。株主への分配より設備の積み増しを優先する投資先行の経営が続く。
ビットコインの相場と採掘の難易度、そして電気代がそのまま採算を決める。AI計算のほうは、政府や研究機関から国内で完結する計算基盤の需要をどれだけ拾えるかにかかる。
この会社をどう読むか
HIVE Digital Technologiesが生まれたのは1987年、ブリティッシュコロンビア州でのことだ。当時の社名は「Carmelita Petroleum」、石油の探査会社だった。金の採掘会社を名乗った時期を挟み、2017年にブロックチェーンへ看板を掛け替え、いまはビットコイン採掘会社として知られている。
つまりこの会社は、電力と土地を握ったまま中身だけを時代に合わせて入れ替えてきた。次の入れ替え先がAIで、子会社BUZZ HPCを通じて採掘施設を高密度のGPU向けに作り替えている最中だ。5カ国に散った施設をどこまで転用しきれるかで、この社名がいつまで持つかが決まる。
バランスシート (要約)
資産 $639M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $529M(83%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$23M
- 他の流動資産$37M
- 固定資産$579M
- 流動負債$54M
- 長期借入金$9M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $298M
- 売上成長率
- 158.3%
- 粗利率
- −21.0%
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- −49.8%
- ROE
- −28.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $62M
- フリーCF
- $41M
- 営業CFマージン
- 20.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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