HTOO
Fusion Fuel Green将来を語る水素銘柄から、日々ボンベを運ぶ生活インフラの会社へ、2年足らずで中身を入れ替えた例はほとんどない。アイルランド籍のまま米国に上場し、稼ぎは中東、次の投資先は南アフリカという地理のちぐはぐさも際立つ。
収益の大半は、2024年末に傘下へ入れた米国籍の持ち株会社と、その51%子会社であるドバイのガス配送業者から出ている。住宅や商業施設へ月2万本を超えるLPG(プロパンガス)のボンベを届け、あわせて月50万リットル超のバルク供給も担う。
本体の水素事業は2024年11月にポルトガルの子会社が破産を申請し、資産の売却も2025年12月に終わった。買収した持ち株会社は転換社債の返済で不履行の状態にあり、資本不足は水素時代から途切れていない。
傷んだ事業は素早く手放し、買収で別の収益源に乗り換えるやり方を繰り返している。南アフリカの合弁では、出資先への貸付に10%の利息と回収の順位を細かく決めるなど、契約で守りを固める癖がある。
稼ぎの土台がドバイ周辺のガス配送に寄っているため、湾岸の物流と燃料の調達が止まらないことが前提になる。2026年2月に激しくなったイランをめぐる紛争では、地元の主要港が直接被害を受けている。
この会社をどう読むか
いまのHTOOを一言で言えば、ドバイで家庭用のガスボンベを配って稼ぐ会社だ。社名にある水素は、2025年に作った小さな技術助言の子会社に、名前として残っているにすぎない。
もとの主力だったポルトガルの電解装置事業は2024年11月に破産を申請し、翌年末までに設備も在庫も売り払った。南アフリカでの燃料転換の合弁など、次の柱を探す買収はいまも続いており、この会社の中身は数年単位で入れ替わっていく。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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