IBIO
iBio体重を落とす競争には加わらず、落ちた中身が脂肪か筋肉かという質のほうを的にする。人工知能を使う会社は多いが、狙う的をこの副作用に置いた点で他と分かれる。
人工知能で抗体を設計する仕組みを軸に、脂肪を選んで減らすIBIO-610と、筋肉の分解を抑える長期作用型のIBIO-600を育てている。どちらも共同研究先のAstralBioから、世界の開発と販売の権利をまとめて買い取った。売るものはまだ無く、収入も立っていない。
マウスで筋肉を守れても、人で同じ結果が出るとは限らない。肥満の薬は大手が資金でも人数でも先行しており、後から入る側に余裕は少ない。人に投与する段階へ届くまで、収入の当てはない。
サンディエゴの拠点に人工知能と生物学の担当者を同じ場所に置き、設計と検証の往復を短くしている。2024年に始めたAstralBioとの共同研究も、権利を買い取って自社で育てる方向へ寄せてきた。
IBIO-600はすでに治験申請に向けた試験に入り、最初の人への投与は2026年度の終わりから2027年度の初めを見込む。ここで安全性を示せるかどうかに、会社の値打ちがかかる。
この会社をどう読むか
iBio は人工知能で薬を作る会社という看板から、痩せ薬をもう一つ生み出す会社だと受け取られやすい。だが狙いは逆側で、いま売れている痩せ薬が残す穴のほうにある。
GLP-1の薬は体重とともに筋肉も落とす。そこで脂肪だけを減らすIBIO-610と、筋肉の分解を抑えるIBIO-600を、提携先から権利ごと買い取った。2026年度の終わりから2027年度の初めに予定する最初の人への投与が、最初の関門になる。
バランスシート (要約)
資産 $99M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $86M(86%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$56M
- 他の流動資産$36M
- 固定資産$7M
- 流動負債$12M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $100K
- 売上成長率
- −75.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −38.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$23M
- フリーCF
- −$24M
- 営業CFマージン
- −23218.0%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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