IGC
IGC Pharma病の進行を止める薬を追う大手とは違い、興奮や不安といった周辺症状を鎮める狙いに絞り込む。アルツハイマー病の早い兆候を見つける人工知能のモデルにも投資しており、代謝疾患向けの候補薬IGC-1Aはその解析から浮かび上がった。
主力のIGC-AD1は、アルツハイマー病の患者に見られる興奮を抑える狙いで、第2相の治験「CALMA」を進めている段階だ。承認された薬はまだなく、今の収入はほぼない。
認知症の薬は世界の大手製薬会社も何度も開発に失敗してきた分野で、治験の途中で望む結果が出なければ、それまでの投資は水泡に帰す。承認まで進んでも、資金は増資に頼らざるを得ず、株式の希薄化が続く。
限られた資金を、CALMA試験の完遂と次の候補薬TGR-63などの前臨床データ固めに集中させている。複数の候補を並行して抱える分、どれか一つに絞り切れない面もある。
治験でどれだけはっきりした効果を示せるかと、それを裏付ける資金を株式の発行などで確保し続けられるかで、この先が決まる。当局の審査を通れるかどうかも同じ比重を持つ。
この会社をどう読むか
IGC Pharmaが手にしている材料は、いまのところ一つの中間データだけだ。第2相のCALMA試験で、IGC-AD1を投与された認知症患者の興奮が、偽薬に比べて投与開始から2〜6週で統計的にはっきり和らいだ。
狙っているのは病気の進行そのものではなく、介護の現場を最も消耗させる興奮や不安のほうだ。承認薬はなく収入もほぼないため、試験の結果が出るまでの資金を増資でつなぐ限り、株数が増え続けることは避けられない。
バランスシート (要約)
資産 $9M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6M(72%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$405K
- 他の流動資産$2M
- 固定資産$6M
- 流動負債$2M
- 長期借入金$134K
- 短期借入金$3K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1M
- 売上成長率
- −5.5%
- 粗利率
- 48.7%
- 営業利益率
- −585.8%
- 純利益率
- −560.3%
- ROE
- −112.5%
- ROIC
- −91.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$5M
- フリーCF
- −$5M
- 営業CFマージン
- −377.3%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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