
IMMR
Immersion特許で得た現金を元手に、規模が20倍近い実業を丸ごと抱え込んだ成り立ちが珍しい。純粋な知財会社でも小売会社でもない、ねじれた一枚の株になっている。
振動で感触を作る特許の使用料が$74M、2024年6月に支配権を得たBarnes & Noble Educationの教科書販売とレンタルが$1.48B。粗利の高い知財収入と、薄利で規模の大きい書籍事業が一つの決算書に同居する。
Barnes & Noble Educationでは元従業員が売上原価を不正に減らす仕訳を入れ、過去四半期の決算訂正に至った。書籍事業は原価が売上の約76%を占め、利幅がもともと薄い。
株主還元は維持したまま、まず会計統制の立て直しに人手を回している。特許側では機器メーカーとの交渉と権利主張を並行して進める。
特許側は機器メーカーが使用料を払い続けるか、争いで有利な和解を取れるかで決まる。教科書側は大学書店との契約と学生数、そして紙の教科書がどこまで残るかに支えられている。
この会社をどう読むか
Immersionの決算書は、2024年6月を境に別の会社のものになった。触感特許の使用料$74Mに対し、この年に連結したBarnes & Noble Educationの教科書事業は$1.48Bを計上している。
規模で言えば教科書屋のほうが本体だが、利益の質は逆で、薄い粗利の書籍事業に対し特許側は高い利幅を保つ。しかもその教科書会社では、元従業員が売上原価を不正に減らす仕訳を入れ、決算訂正に至った。知財の安定収入と、統制の立て直し途上にある実業。この二つを一枚の株として引き受ける形になっている。
バランスシート (要約)
資産 $1.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $297M(28%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$138M
- 他の流動資産$537M
- 固定資産$377M
- 流動負債$293M
- 長期借入金$71M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.7B
- 売上成長率
- 11.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 1.5%
- 純利益率
- 0.3%
- ROE
- 1.5%
- ROIC
- 5.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $59M
- フリーCF
- $43M
- 営業CFマージン
- 3.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $8M
- 配当性向
- 177.9%
IMMR の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…