INMB
INmune Bio免疫を一方向に強めたり抑えたりするのではなく、暴れた免疫を整えるという発想をとる。それを皮膚の難病、アルツハイマー病、がんという性質の異なる3領域に当てはめている構えが珍しい。
まだ薬の販売による収入はない開発段階の会社。皮膚が慢性的に剥がれ続ける遺伝性の難病RDEBに向けた細胞治療がもっとも進んでいる。2026年に英国とEUへ承認を申請し、年末には米国当局への申請も見込む。ほかに脳の慢性炎症を抑えるアルツハイマー病向けの候補と、免疫細胞を目覚めさせるがん向けの候補を持つ。
承認に近い候補が却下や遅延に見舞われれば、開発の軸そのものが揺らぐ。アルツハイマー病向けの候補は、多くの薬が結果を出せずにきた領域に属し、効き目を示す難度が高い。研究費を株の発行で賄い続けるため、1株あたりの取り分は薄まっていく。
開発は承認申請の準備を先頭に置き、残る2候補の試験がそれに続く。株主への還元はなく、手元はもっぱら増資でつないでいる。
先頭を走るRDEB向けの候補が当局の審査を通るかどうかで、会社の値打ちがほぼ決まる。残る2つは試験の結果と資金の手当て次第になる。
この会社をどう読むか
INmune Bioと聞くと、免疫をなだめる薬でアルツハイマー病やがんに挑む会社という説明が先に立つ。だが実際にいちばん承認へ近いのは、皮膚が慢性的に剥がれ続ける遺伝性の難病を治療する細胞治療のほうだ。
この候補は2026年に英国とEUで承認申請へ進む見込みで、3つの中で頭ひとつ抜けている。残る2つは脳の慢性炎症を抑えるアルツハイマー病向けと、免疫細胞を目覚めさせるがん向けで、どちらも試験の途中にある。免疫を強めるのでも抑えるのでもなく整えるという一つの発想を、まったく違う病気に当てはめて検証している段階だ。
バランスシート (要約)
資産 $32M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $24M(73%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$25M
- 他の流動資産$5M
- 固定資産$2M
- 流動負債$8M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $50K
- 売上成長率
- 257.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −195.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$23M
- フリーCF
- −$24M
- 営業CFマージン
- −45164.0%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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