INTG
InterGroup1965年に生まれたニューヨークの不動産投資信託を前身に持ち、1985年に普通の会社へ形を変えて投資先を不動産の外へ広げた経歴がある。ホテルと賃貸不動産と有価証券を一社で抱える組み合わせと、子会社Portsmouthを通じた多層の持株構造が珍しい。
子会社を通じて持つヒルトン系列の544室のホテルの宿泊収入が業績の主力事業で、ブランドの使用契約は2030年1月まで続く。あわせてテキサスやロサンゼルス郡に集まる16棟の集合住宅などの家賃も収入に加わる。
収益の柱が一つの都市の一つのホテルに集中しているため、その街の観光需要が落ち込めば直に響く。借入への依存度が高く、借り換えの条件が悪くなれば資金繰りが締まる。
借入の返済とホテル、賃貸物件の維持に資金を優先して回し、株主還元は後回しになる。Portsmouthを含む複数の子会社を通じた経営を続け、新規投資は資金の目処が立った案件に絞る。
サンフランシスコの観光と出張の需要でホテルの稼働が保てるかどうか、その一点に業績の大半がぶら下がる。2025年3月の借り換えで負債はさらに増えており、金利の負担も無視できない。
この会社をどう読むか
InterGroupの前身は、1965年にニューヨークで作られた不動産投資信託だ。人種にかかわらず住める住宅を供給するという目的を掲げて出発し、1985年に普通の会社へ形を変えて投資先を不動産の外へ広げた。
いまの実態は、一棟の巨大なホテルに支えられた持株会社になっている。子会社を通じて持つヒルトン系列のサンフランシスコのホテルが業績の大部分を担い、その街の景気と重い借入負担が、そのまま会社の浮き沈みになる。
バランスシート (要約)
資産 $104M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益が支払利息に届いていない、借金は本業の稼ぎの約17年分
- 現金・現金同等物$5M
- 長期借入金$241M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $64M
- 売上成長率
- 10.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 11.9%
- 純利益率
- −8.3%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $6M
- フリーCF
- $4M
- 営業CFマージン
- 9.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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