IRIX
Iridex高出力で連続照射する従来のレーザーと違い、短いパルスで組織を冷ます時間を作りながら照射するMicroPulse技術で、組織への損傷を抑えた治療を可能にする。機器を売って終わりではなく、消耗品で長く付き合う商売のかたちを取る。
緑内障向けのCyclo G6や網膜向けのIQシリーズといったレーザー機器本体を売る。そこに、施術のたびに使い切る専用プローブと保守契約が重なって繰り返しの収入になる。機器を入れた施設が消耗品を買い続けるほど、後から積み上がる形になる。
機器本体の販売は病院の設備投資の波に左右され、四半期ごとの受注が振れやすい。緑内障や網膜症の治療には薬物療法や他社の手術機器という選択肢もあり、その普及度合いと綱引きになる。米国とドイツ以外の販売はTopconなど外部の販売店に委ねており、その手を離れると届く先が細る。
新規の機器導入を増やすことより、すでに機器を持つ施設からの消耗品の継続受注を安定させることに経営資源を割いている。
眼科施設がレーザー機器を新規に導入する件数と、導入済み施設が使い切りプローブを継続して発注する頻度にかかる。各国の医療機器認可を維持できるかも事業の前提になる。
この会社をどう読むか
Iridexの顧客は、病院の手術室や日帰り手術の施設で緑内障や網膜症を治療する眼科医だ。彼らは機器を一度買えば長く使うが、レーザーを目に届ける使い切りのプローブは施術のたびに消える。売上の性格を決めているのは本体より、この繰り返し買われる側にある。
独自のMicroPulse技術は、レーザーを短いパルスで区切って当てる。その合間に組織が冷える時間ができるため、周辺を傷めずに治療できるのが売りだ。本体の販売が病院の設備投資の波で振れても、消耗品の売上は導入済み施設の数がそのまま土台になる。
バランスシート (要約)
資産 $29M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5M(17%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約3年分
- 現金・現金同等物$6M
- 他の流動資産$19M
- 固定資産$4M
- 流動負債$13M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $53M
- 売上成長率
- 8.2%
- 粗利率
- 36.5%
- 営業利益率
- −4.9%
- 純利益率
- −8.4%
- ROE
- −90.1%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$2M
- フリーCF
- −$2M
- 営業CFマージン
- −4.0%
- 現金ランウェイ
- 約3年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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