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IT Tech Packaging外資が直接持てない製紙業を、契約という迂回路で米国市場に上場させている。工場を自ら所有する海外の製紙会社とは、株主が買っているものが根本から別になる。
河北省保定の工場Dongfang Paperが、古紙を原料に段ボール原紙を作り、地元の箱メーカーへ売る。2024年はこの段ボール原紙だけで売上の99.8%を占め、印刷用紙やティッシュは名ばかりの規模にとどまった。
この支配の形は中国の裁判所で争われた前例がなく、規制が強まれば株主が利益を受け取る根拠を失いかねない。段ボール原紙は薄利で、景気の減速や環境規制による操業制限も直接効いてくる。
ネバダの持株会社に実務はなく、生産も販売も中国側の経営陣が回している。米国側の役目は契約の束を保つことに絞られ、中国からの送金にも制約があるため、株主に配当が回る形になっていない。
段ボール原紙の値段と古紙の仕入れ値の差が、そのまま利幅になる。加えて、契約で外資が中国企業を支配するこの形を当局が認め続けるかどうかにも、会社の成り立ちそのものがかかっている。
この会社をどう読むか
IT Tech Packagingの株主が買っているのは、河北省で紙を作る工場の株ではない。実務を持たないネバダ州の持株会社の株で、工場との間をつないでいるのは資本ではなく契約の束だ。
中国の外資規制で製紙業に直接出資できないため、Baoding Shengdeを介して工場の税引き後利益の80%をサービス料として受け取る。この形が中国の裁判所で試された例はなく、当局が認めなくなる不安を抱えたまま、薄利の段ボール原紙を作り続けている。
バランスシート (要約)
資産 $178M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $156M(88%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$6M
- 他の流動資産$23M
- 固定資産$149M
- 流動負債$20M
- 長期借入金$1M
- 短期借入金$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $76M
- 売上成長率
- −12.4%
- 粗利率
- 8.8%
- 営業利益率
- −10.8%
- 純利益率
- −13.0%
- ROE
- −6.3%
- ROIC
- −3.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $6M
- フリーCF
- $6M
- 営業CFマージン
- 8.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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