IX
ORIX
投資銀行のHoulihan Lokeyを2006年に買って2019年に手放し、ヘッジファンドのMarinerも2010年に買って2020年に売った。何を残し何を手放すかの判断を繰り返してきた履歴が、この会社の実力を映している。
設備リースを源流に、生命保険や銀行、不動産、資産運用へ広げ、利息と賃料、手数料を積み上げる。育てた事業を売った益も利益の一部で、航空機リースのAvolonへの出資や関西国際空港の運営も抱える。
売却益が利益の一部を占める以上、相場の悪い年は数字が読みにくくなる。多角化そのものが、個々の事業の不振を覆い隠す働きもする。
配当を続けながら、事業の入れ替えに軸足を置く。2024年には消費者金融子会社の株式の過半をNTTドコモへ譲るなど、育てた事業でも手放す判断を辞さない。
事業ごとに景気との連動の仕方が違うため、日本と世界の景気全体、投資先の資産価格、金利の水準に広く左右される。
この会社をどう読むか
ORIX は1964年、大阪で「オリエント・リーシング」として生まれた。設備を貸す会社として出発したが、いま抱えているのは生命保険、銀行、不動産、航空機リース、再生可能エネルギー、そして関西国際空港の運営にまで及ぶ。
面白いのは、広げた事業をずっと持ち続けるとは限らない点だ。相場が良ければ育てた会社を売り、その資金で次を買う。一方でオランダの資産運用会社Robecoや、VINCI Airportsと組んだ関西の空港運営のように長く抱える事業もある。事業を持つこと自体より、入れ替える判断のほうが ORIX の本業に近い。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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