JHX
James Hardie価格で削り合うのではなく、木材からの置き換えという需要を自分で作り出してきた。135年を超える社歴の中で積み上げた製法の蓄積が、その主張を支えている。
セメントに繊維を混ぜて板にした外壁材を作って売る。木より腐りにくく火に強い性能を強みに、新築と改装の現場で木材からの張り替え需要を掘り起こしてきた。2025年7月にAZEKを買収し、デッキやレール材も品ぞろえに加わった。
金利が上がって住宅の新築と改装が減れば、建材の需要そのものが縮む。買収したAZEKの統合が計画どおりに進むかも、当面の不確実性として残る。
米国・豪州・欧州を主要市場に据え、置き換え需要の掘り起こしとAZEKの統合、調達費の管理を並行して進める。
主戦場である米国の新築・改装の件数と、木材から繊維セメントへの置き換えがどこまで進むか。製造にセメントとエネルギーを大量に使うため、その調達費も利益率を動かす。
この会社をどう読むか
James Hardieの商売は単純だ。木の外壁より長持ちして火にも強い、セメントに繊維を混ぜた板を売る。
米国の住宅市場で、木材から繊維セメントへの張り替えを長年かけて広げてきた。まだ置き換わっていない木の外壁が残っている限り、需要を自分で作り出せる余地がある。2025年7月にはデッキやレール材のAZEKを買収し、外壁だけでなく住宅の外回り全体を扱う会社になった。金利が住宅需要を左右する点は同業と変わらないが、価格で削り合う土俵からは半歩外れている。
バランスシート (要約)
資産 $13.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $6.4B(47%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$269M
- 他の流動資産$1.6B
- 固定資産$11.9B
- 流動負債$1.2B
- 長期借入金$4.5B
- 短期借入金$44M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $4.8B
- 売上成長率
- 24.7%
- 粗利率
- 35.8%
- 営業利益率
- 9.3%
- 純利益率
- 2.2%
- ROE
- 1.6%
- ROIC
- 3.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $590M
- フリーCF
- $206M
- 営業CFマージン
- 12.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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