JRSH
Jerash HoldingsEUとの協定でも無関税の恩恵を受けており、対米・対欧の二方向で関税優遇を使い分けてきた点が、単一市場向けの縫製業者と異なる。ヨルダン、香港、中国にまたがる拠点構成も、為替と労務のリスクを分散する形になっている。
有名ブランドの発注に応じて運動着や上着をヨルダンの工場で縫製し、納入する受託生産で稼ぐ。自社ブランドは持たず、大手からのまとまった注文を安定してこなすことに徹している。
90日の猶予が解けて20%の相互関税が上乗せされれば、無関税を前提に組んできた対米輸出の採算が崩れる。売上の3分の2を占めるVF Corporationが発注先を他国へ移せば、代わりの受け皿はすぐには埋まらない。
大手ブランドとの取引維持と工場の稼働率確保を優先し、稼いだ現金からは配当も続けてきた。2025年以降の関税環境の変化を受け、価格転嫁や拠点の見直しが次の焦点になる。
The North FaceやVansを持つVF Corporationへの販売が2025年度の売上の約65%を占め、この1社との関係に事業が乗っている。人件費の安さと関税優遇の組み合わせが崩れれば、価格競争力そのものが揺らぐ。
この会社をどう読むか
Jerash Holdings の工場はヨルダンにあり、注文の大半はThe North FaceやVansを抱えるVF Corporationから来る。安い人件費と対米無関税という二つの支えの上に成り立ってきた事業だ。
その片方が2025年4月に外れた。米国がヨルダンからの輸入にも10%の基準関税を課し、続けて20%の相互関税を発表したまま90日の猶予に入っている。EUとの協定による無関税は残るが、対米の比重が大きいだけに、この猶予の行方が業績の分かれ目になる。
バランスシート (要約)
資産 $90M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $65M(72%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$11M
- 他の流動資産$48M
- 固定資産$31M
- 流動負債$22M
- 長期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $166M
- 売上成長率
- 14.0%
- 粗利率
- 16.1%
- 営業利益率
- 3.8%
- 純利益率
- 2.1%
- ROE
- 5.5%
- ROIC
- 7.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $2M
- フリーCF
- −$3M
- 営業CFマージン
- 1.5%
- 現金ランウェイ
- 約4年
配当
- 配当総額(年間)
- $3M
- 配当性向
- 71.8%
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