KMPB
Kemper同じケンパー関連の銘柄でも、普通株KMPRとは値動きの理由が根本から違う。KMPBが問うのは保険引き受けの成長性ではなく、2062年までの利払い能力そのものだ。
KMPBはケンパーの普通株(KMPR)とは別物の証券で、正体は「5.875%固定利付・リセット型の劣後債券、2062年満期」。保有者が受け取るのは配当ではなく利息で、その原資はケンパーが引き受ける自動車保険・生命保険の保険料と運用益から来る。
劣後債は、ケンパーが経営危機に陥った際、普通の社債や保険契約者への支払いより後回しにされる順位にある。固定金利は将来のある時点でリセットされる仕組みのため、金利環境が変われば市場での評価も動く。
ケンパーは損保と生保の二本立てで、いまは保険料の9割近くが的を絞った自動車保険から来ている。その採算が、この債券の利払い能力を裏で支えている。
利払いが続くかどうかは、発行元であるケンパー本体の保険引き受けが健全かにかかっている。都市部やヒスパニック系の消費者、あるいは配送や工事の事業者といった、狙いを絞った自動車保険の採算が崩れれば、順位の低い劣後債への支払い余力から先に細る。
この会社をどう読むか
KMPBという記号を見て自動車保険会社の株だと思うと、実物と違う。中身は保険大手ケンパーが発行した「5.875%固定利付・リセット型の劣後債券」で、満期は2062年。買っているのは会社の成長ではなく、ケンパーが利息を払い続けられるかどうかだ。
普通株のKMPRなら、保険の引き受けが好調なら株価が伸びる余地があるが、KMPBは違う。劣後債という順位の低い債権であるぶん、ケンパー本体の保険事業が崩れたときの下支えは薄く、逆に大きく伸びることもない。見るべきは自動車保険の成長性ではなく、利払いを支える引き受けの健全さそのものだ。
発行体の連結バランスシート (要約)
この銘柄は、取引所が公開している証券名では「社債」に分類されています。ここから下の数字は、この証券を発行した会社 (発行体) の連結決算です。証券そのものの成績ではないので、全上場企業の中での順位も出していません。
資産 $12.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.7B(21%)。
自己資本比率は同業の中央値を上回る
- 現金・現金同等物$124M
- 長期借入金$944M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
発行体の収益性 (TTM)
- 売上高
- $4.8B
- 売上成長率
- 3.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 3.0%
- ROE
- 5.3%
- ROIC
- —
発行体のキャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $585M
- フリーCF
- $554M
- 営業CFマージン
- 12.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
発行体の配当
- 配当総額(年間)
- $80M
- 配当性向
- 55.5%
KMPB の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…