KODK
Eastman Kodak写真の代表例だった看板と、フィルムで培った素材や薬品の技術を、印刷と特殊な素材の事業に振り向けて立て直してきた点が最大の特徴。単一の事業に絞る会社とは、来歴と事業の組み合わせが違う。商業の印刷と素材を手がける写真の老舗の会社の立ち位置にいる。
商業の印刷と素材の事業が事業の柱。一つは、企業向けの大量の印刷に使う、印刷の機械や版、そのための材料を作って売る分野。もう一つは、写真のフィルムで培った技術を生かした、特殊な薬品や素材を作る分野だ。あわせて、有名な看板を他社に貸して使用料を得る。かつての写真の事業から、印刷と素材へ重心を移して立て直してきた。これら印刷の設備と素材の販売、看板の使用料で稼ぐ構造になっている。
印刷そのものが、画面への移行で長い目では細る逆風を抱える。新しい素材や薬品の事業は、育つまで時間がかかり、収益はまだ小さい。かつての栄光の看板と、現実の小さな事業の落差が大きい。退職した社員への年金などの重い負担が、経営にのしかかる。複数の事業を抱え、的が絞りにくい。手元の資金や借金の管理も課題になる。
配当を出さず、印刷の事業を支えつつ、フィルムの技術を生かした素材へ重心を移す立て直しの経営。印刷の設備と素材の製造、新しい素材や薬品の育成、看板の使用料、年金などの負担の管理を進める。印刷と素材への重心の移しが、運営の中核になっている。
商業の印刷の需要と、特殊な素材の販売、そして看板の価値に依存する。企業の印刷の需要が保たれるか、フィルムの技術を生かした素材や薬品を伸ばせるか、有名な看板の使用料を稼げるか、そして退職した社員への給付などの重い負担を賄えるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $614M(38%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$337M
- 他の流動資産$504M
- 固定資産$776M
- 流動負債$268M
- 長期借入金$208M
- 短期借入金$1M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.1B
- 売上成長率
- 2.5%
- 粗利率
- 21.7%
- 営業利益率
- 0.0%
- 純利益率
- −12.0%
- ROE
- −20.8%
- ROIC
- 0.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $480M
- フリーCF
- $446M
- 営業CFマージン
- 44.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $2M
- 配当性向
- —
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