
KPTI
Karyopharm Therapeuticsがん細胞を直接壊すのではなく、核と細胞質の間でタンパク質を運ぶXPO1という出口をふさぐ。この作用機序で承認まで届いた経口薬は他になく、カテゴリーを事実上ひとりで開拓してきた。
収入はほぼセリネクソル1剤から出る。米国ではXPOVIOの名で多発性骨髄腫の2つの使い方と、再発・難治のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に承認され、自社の営業と患者支援の窓口で売る。米国外は50を超える国・地域で承認され、提携先が売って開発費の分担やライセンス収入が入る。2025年の総売上は$146.1Mだった。
2025年の純損失は$196.0Mで、売上$146.1Mを大きく上回る。累積赤字は$1.8B、年末の現金は$63.7Mで、会社は継続企業の前提に重大な疑義があると結論した。2025年10月に借入と転換社債を組み替えて時間を買ったが、年9%の社債と期限のある借入は残ったままだ。
臨床試験の資源を骨髄線維症と子宮体がんに絞り、次世代品エルタネクソルへ進むかは第3相の結果と資金の状況を見て決めると明言している。2025年10月には貸し手と社債保有者を巻き込んだ資本の組み替えを実行した。
2026年に出る2つの第3相の結果が分かれ目になる。骨髄線維症のSENTRY試験は3月、子宮体がんの維持療法の試験は年央に速報が出る予定だ。もう一つは資金で、手元の現金は2026年第2四半期までの計画しか支えられないと会社自身が書いている。
この会社をどう読むか
がん細胞は、自分を殺そうとする抑制タンパク質を核の外へ運び出して生き延びる。Karyopharm Therapeuticsはその出口にあたるXPO1をふさぐ飲み薬を作り、この作用機序として初めて承認にたどり着いた。
ただし売れているだけでは足りない。2025年の売上$146.1Mに対して純損失は$196.0M、年末の現金は$63.7Mで、会社は自ら継続企業の前提に疑義があると書いている。2026年前半に出る骨髄線維症と子宮体がんの第3相の結果が、次の資金を呼べるかどうかを決める。
バランスシート (要約)
資産 $108M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$61M
- 他の流動資産$43M
- 固定資産$5M
- 流動負債$92M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $146M
- 売上成長率
- 0.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −62.1%
- 純利益率
- −134.2%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$75M
- フリーCF
- −$75M
- 営業CFマージン
- −51.6%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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