KRNY
Kearny Financial幅広い業種に貸す大手銀行と違い、借り手を地域の不動産オーナーに絞り込んでいる。地盤をニュージャージー州の周辺に限り、店舗を通じた付き合いの深さで競う型の銀行だ。
支店網で地元の預金を安く集め、その資金を集合住宅や商業不動産、一戸建て住宅への融資に回して利ざやを取る。貯蓄銀行から出発した経緯があり、いまも貸出の重心は不動産にある。
商業用不動産への貸出比率が高く、規制当局がこの分野の融資に制動をかければ収益と配当の余力が削られる。金利が急に動けば、利ざやと保有債券の評価が同時に揺れる。
得意分野の外へは手を広げず、地域の不動産融資に資産を積み増す手堅さを守る。買収による規模拡大も選択肢に置くが、統合が思惑どおりに進まない危うさは自ら認めている。
ニュージャージー州とニューヨーク近郊の不動産市況、それに金利の水準が貸出の採算を決める。集合住宅の借り手にとっては、家賃規制の下で家賃収入が返済に届き続けるかが重要条件になる。
この会社をどう読むか
Kearny Financialの取引先を思い浮かべるなら、ウォール街ではなく、ニュージャージー州で集合住宅を数棟持つ地元の大家だ。貯蓄銀行として不動産融資を専門にしてきた歴史があり、いまも貸出の重心はそこから動いていない。
43の支店で地元の預金を集め、それを近所の不動産オーナーに貸す。古典的な地銀の形をあえて崩さずにいる。地盤が一つの州の周辺に固まっている分、その地域の不動産が冷えれば打撃を集中して受けるが、裏を返せば知り尽くした土地の外では勝負しないという選択でもある。
バランスシート (要約)
資産 $7.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $767M(10%)。
自己資本比率は同業の中央値を下回るが、極端に薄くはない
- 現金・現金同等物$115M
この判定で見た指標: 自己資本比率。預金や保険の準備金が負債に立つ業態のため、流動比率と D/E は判定に使わず、自己資本比率を同業の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- —
- 売上成長率
- —
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- 4.7%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $38M
- フリーCF
- $35M
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $28M
- 配当性向
- 76.8%
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