KRUS
Kura Sushi USA寿司店で最も費用のかかる二つの人手、つまり客席の給仕と厨房の調理人を、どちらも機械に置き換えている。日本のKura Japanとは役務提供の契約を結び、45年分の運営の型と日本産の酢まで受け継いでいる。
レーンを流れる皿は店内どれも同じ値段で、タッチパネルで頼んだ品は別の速いレーンが席まで運ぶ。厨房では寿司ロボットや酢合わせ機、自動の米研ぎ機が働き、熟練の寿司調理人を置かずに済む。皿を重ねるほど景品が出るBikkura-Ponの仕掛けもあり、客が食べる皿数そのものを押し上げている。
出店の先行投資が重く、会社全体の利益はまだ薄い。レーンやロボットが止まれば提供が滞って売上をそのまま取り逃がす構造で、機械の保守や部品調達が細ると営業に直撃する。
稼いだ資金は配当ではなく次の出店に回す。用地は外部のデータ分析で候補を絞り、近隣の既存店の売上を食わないかまで確かめてから決める慎重さがある。
出店できる場所があるかどうかが、この会社の天井を決める。米国で290店超まで伸ばせると自ら見立てており、その計画どおりに用地を押さえ、開けた店を黒字に乗せられるかが問われる。魚と米の仕入れ値、人件費、賃料も、そのつど店ごとの採算を削っていく。
この会社をどう読むか
Kura Sushi USAの店では、握るのも運ぶのも人より先に機械が動く。
同じ値段の皿がレーンを流れ、注文した品は速いレーンで席に届き、厨房では寿司ロボットと酢合わせ機が動く。給仕と調理人にかかるはずだった費用を皿の安さに回す設計で、1984年に日本で回転寿司を始めたKura Japanの型を、そのまま米国の出店に載せている。
バランスシート (要約)
資産 $431M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $231M(54%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$47M
- 他の流動資産$28M
- 固定資産$355M
- 流動負債$43M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $283M
- 売上成長率
- 18.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −1.7%
- 純利益率
- −0.7%
- ROE
- −0.8%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $25M
- フリーCF
- −$21M
- 営業CFマージン
- 8.7%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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