
KSCP
Knightscope据え置きのカメラと違い、敷地を自分で動いて見回るロボットを月額で貸す。2026年のEvent Risk買収で、常設の警備に加えイベント時の安全管理まで守備範囲を広げた。機械と人の警備をひと続きで売る会社は珍しい。
稼ぎ口は二つある。巡回する警備ロボットASRは売り切らず、監視ソフトや保守を込みにした月額の契約で貸す。屋外の緊急通報装置ECDのほうは、機器として売る。ロボットが集めた映像やセンサーの情報は自社のクラウドで受け、資格を持つ警備員の目を通して現場へ返す。
ロボット1台の値は張り、効果が実証されるまでは試験導入にとどまりやすい。屋外の段差や悪天候、いたずらなど、ロボットが苦手とする現場も多い。2025年12月期の純損失は$33.8Mで、赤字は創業以来続く。Event Riskの買収に伴う分割払い$4.0Mも2028年末まで残る。
主力のロボットと通報装置の改良に加え、2026年2月のEvent Risk買収のように、隣接する事業を買い足して幅を広げる動きを取る。買収の対価は現金だけでなく自社株や後払いを組み合わせ、手元資金の目減りを抑えている。
施設や自治体がロボットや通報装置をどれだけ導入し、契約を続けてくれるかに懸かる。2026年2月に買収したEvent Riskのイベント警備を、既存の顧客にどれだけ乗せられるかも数字を動かす。
この会社をどう読むか
Knightscopeは2026年2月、イベントの安全管理を手がけるEvent Risk社を買収した。対価は現金$5.0Mに、同社の借入$1.1Mの肩代わり、自社のクラスA普通株約172万株、そして2028年末までの分割払い$4.0Mを組み合わせたものだ。
巡回ロボットを月額で貸し、屋外の緊急通報装置を売る本業に、イベント時の安全管理という柱を継ぎ足した形になる。対価を現金と株式、後払いに分けて組んだことは、手元資金の乏しさをそのまま映している。
バランスシート (要約)
資産 $41M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $28M(67%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$21M
- 他の流動資産$6M
- 固定資産$15M
- 流動負債$7M
- 長期借入金$4M
- 短期借入金$405K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $11M
- 売上成長率
- 4.9%
- 粗利率
- −42.1%
- 営業利益率
- −299.0%
- 純利益率
- −298.3%
- ROE
- −121.8%
- ROIC
- −83.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$30M
- フリーCF
- −$31M
- 営業CFマージン
- −267.7%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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