KTCC
Key Tronic設計から量産、検査までを自社に抱え込み、4カ国の拠点を組み替えて見せられる点が、同じ規模の受託先より幅広い。長年の入力機器づくりで培った精密加工と板金の腕がその土台にある。
産業機器や医療機器、家電の受託製造で稼ぐ。設計支援からプリント基板の実装、板金加工、組み立て、検査までを一続きで引き受け、米国・メキシコ・中国・ベトナムの4拠点を使い分ける。
大口の1社が発注を絞るだけで売上に穴が開く集中度になっている。受託製造は利幅が薄く、部品費や人件費の上昇を価格に転嫁しきれない局面もある。関税の引き上げは中国とメキシコで作る製品の採算を直に削る。
顧客の偏りを直すために新しい案件の獲得を続けながら、関税をにらんでアーカンソー州とベトナムの生産能力を増やす方へ資金を振り向けている。
売上は発注元の生産計画に丸ごとぶら下がる。2025会計年度は上位5社で48%を占め、前年の34%から一気に集中が進んだ。米中・米墨間の関税の行方も、どの拠点で作るかの損得を変える。
この会社をどう読むか
Key Tronicという社名は、コンピューターのキーボードを作っていた頃の名残だ。
海外勢との価格競争でキーボードが割に合わなくなると、この会社は設計と組み立ての腕を売る側に回った。米国・メキシコ・中国・ベトナムの4拠点を組み替えられる体制は、関税の時代に思わぬ強みになっている。ただし上位5社への売上依存は34%から48%へ跳ね上がっており、少数の発注元の都合が決算をそのまま揺らす形になった。
バランスシート (要約)
資産 $316M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $117M(37%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$1M
- 他の流動資産$233M
- 固定資産$82M
- 流動負債$92M
- 長期借入金$99M
- 短期借入金$6M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $468M
- 売上成長率
- −17.5%
- 粗利率
- 7.8%
- 営業利益率
- 0.1%
- 純利益率
- −1.8%
- ROE
- −7.1%
- ROIC
- 0.2%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $19M
- フリーCF
- $15M
- 営業CFマージン
- 4.0%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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