LNZA
LanzaTech Global石油から原料を作るのではなく、燃やせば消えるだけだった排ガスを微生物の発酵で捕まえて価値に変える、出発点が逆向きの技術を持つ。ニュージーランド発祥ながら本社機能は米イリノイ州に置き、航空燃料のLanzaJetという別会社も生み出した。
製鉄所などから出る一酸化炭素やごみ由来のガスを、ビール醸造に似た発酵槽で微生物に食べさせ、エタノールに変える技術を工場に持ち込む。既に6か所の商業プラントが稼働し、燃料級エタノールを1億3900万ガロン超作った。
発酵技術が商業規模で採算に乗るかはまだ実証途上で、石油由来の安いエタノールとの価格競争にもさらされる。政府の脱炭素政策が後退すれば、需要の前提そのものが揺らぐ。
工場を自社で建てて抱えるのではなく、技術を採用先へ持ち込んで広げる形を選んでいる。生み出したLanzaJetにも外部資本を入れて持ち分を薄めており、自社で囲うより早く普及させることを優先する構えだ。
排ガスを出す製鉄所や工場がこの技術を採用し続けるかと、新しいプラントが計画通り立ち上がるかに事業の広がりがかかる。スピンオフしたLanzaJetの持ち分は45.6%まで薄まっており、その経営判断からも距離が生まれつつある。
この会社をどう読むか
LanzaTechは、2005年にニュージーランドで生まれ、いまは米イリノイ州に本社を置く技術会社だ。ビールの醸造に似た発酵の仕組みを使い、製鉄所などから出るガスを微生物に食べさせてエタノールに変える。
すでに6か所の商業プラントが動き、燃料級エタノールを1億3900万ガロン超作ってきた。一方で2020年に自ら立ち上げた航空燃料のLanzaJetは増資を重ねて持ち分が45.6%まで薄まっており、技術を外へ広げるほど自社の取り分は減っていく。
バランスシート (要約)
資産 $100M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$13M
- 他の流動資産$27M
- 固定資産$61M
- 流動負債$28M
- 長期借入金$11M
この判定で見た指標: 自己資本比率・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $56M
- 売上成長率
- 12.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −141.7%
- 純利益率
- −87.7%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$65M
- フリーCF
- −$66M
- 営業CFマージン
- −116.1%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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