LOAR
Loar HoldingsCEOのDirkson Charles氏らはK&Fインダストリーズを17年支えて売却まで導き、その後そろってMcKechnieに移った。同じ顔ぶれが、当時扱っていたブレーキディスクやラッチと同じ品目を狙って一から組み直したのがLoarだ。
シートベルトやラップベルト式エアバッグ、制動用のブレーキディスク、温度・液体センサーなど、他社が手を出しにくい専門部品を数多く作る。2025年の売上の約89%は自社が優位に立つ独自製品からで、うち55%は新造機ではなく既に飛んでいる機体の交換部品による繰り返し収入。
買収を重ねてきた分だけ借入も積み上がっており、金利負担が重くのしかかる。航空機の生産や飛行が景気で落ち込めば、新造分と交換分の両方が同時に鈍る。
株主還元より買収を優先し、稼いだ現金を次の一社に回す拡大路線。2024年4月に上場したばかりで、まだ扱う品目を買い足して広げていく局面にある。
航空機メーカーの生産ペースと、既に飛んでいる機体の飛行時間に収入が連動する。買収した会社をうまく取り込めるかどうかも、成長のペースを左右する。
この会社をどう読むか
Loar Holdingsを理解する近道は、製品一覧より創業陣の職歴を見ることだ。
CEOのDirkson Charles氏とCFOのGlenn D'Alessandro氏らは、K&Fインダストリーズを17年支えて売却まで見届けた。次に移ったMcKechnieでも、2010年にTransDigmへ売られるまで一緒に働いている。その同じ顔ぶれが当時と同じ部品カテゴリーを狙って白紙から作り直したのがLoarで、模倣というより設計図の再利用に近い。
バランスシート (要約)
資産 $2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.2B(58%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$85M
- 他の流動資産$214M
- 固定資産$1.7B
- 流動負債$64M
- 長期借入金$711M
- 短期借入金$4M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $496M
- 売上成長率
- 23.2%
- 粗利率
- 52.7%
- 営業利益率
- 21.4%
- 純利益率
- 14.5%
- ROE
- 6.1%
- ROIC
- 4.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $112M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 22.6%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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