LODE
Comstock鉱石を新たに掘るのではなく、使い終えた太陽光パネルという「都市鉱山」から金属を取り出す点が既存の鉱業各社と一線を画す。ネバダの歴史的な鉱区と最新の再生技術という、過去と未来の資源事業を同じ社名の下に併せ持っている。
ネバダ州で稼働する太陽光パネルの実証再生施設が、解体・処理の受託料と、取り出したアルミやガラス、銀を含む濃縮物の売却で収入を得ている。同じ敷地に商業規模の第1号施設を建設中で、ラスベガス近郊には2カ所目の用地も確保した。あわせて、ウィスコンシン州の実証拠点とオクラホマ州タルサの用地を軸に、木質バイオマスから再生燃料を作る子会社Bioleumも育てている。
収入を生んでいるのはまだ実証規模の施設が中心で、商業規模施設は建設・試運転の段階にある。太陽光パネルと再生燃料という2つの立ち上げ途上の事業を同時に走らせているため、資金と経営資源が分散しやすい。社名の由来である金・銀の鉱区も保有しているが、いまは事業化よりも資産の整理・売却の対象として位置づけている。
金・銀鉱区の直接採掘は縮小し、非中核資産の売却を進めながら、太陽光パネル再生とバイオ燃料という2つの新規事業の施設建設に資金を振り向ける転換期の経営。
太陽光パネルの大量廃棄がいつ本格化し、商業規模施設の稼働がどこまで採算に乗るか。取り出す銀やアルミの相場、そして施設建設と両事業の立ち上げを支える増資の続きやすさも効いてくる。
この会社をどう読むか
Comstockという社名は、1859年にネバダ州で発見され、米国屈指の銀の産出量を誇った「コムストック鉱脈」に由来する。実際にネバダ州には今も約7平方マイルの鉱区を保有しているが、この会社がいま力を入れているのは新たに鉱石を掘ることではない。
代わりに狙うのは、寿命を終えた太陽光パネルだ。パネルに含まれる銀やアルミを取り出して売る再生事業を、ネバダ州で実証段階から商業規模へ広げようとしている。あわせて木質バイオマスから燃料を作る子会社も育てており、歴史ある鉱業の社名を掲げながら、稼ぎの中心を新しい資源循環へ移そうとしている、その移行のただ中にある。
バランスシート (要約)
資産 $170M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $108M(63%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$17M
- 他の流動資産$4M
- 固定資産$149M
- 流動負債$10M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2M
- 売上成長率
- −48.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −40.0%
- ROIC
- −28.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$24M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −1569.5%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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