MATV
Mativ Holdingsたばこの巻紙を作る会社として生まれ、合併を経てその事業自体を売り払い、濾過材と不織布とフィルムの束に姿を変えた経歴を持つ。素材メーカーとしては珍しい出自の消し方をしている。
水や空気をこす濾過材、貼って使う粘着フィルム、医療や衛生向けの不織布など、用途を絞った素材を作って売る。製品分類のどれも売上の35%を超えず、一つの市場の不振が全体を揺らさないように散らしてある。
用途が散らばっているぶん一つの分野の不振は吸収できるが、逆に全体を押し上げる牽引役も持ちにくい。負債の返済が優先される間は、設備や研究への投資が細りやすい。
合併以来、純負債をおよそ45%減らしてきた。2025年には販管費や調達の見直しでおよそ2,000万ドル相当を削り、配当を続けながら身軽になることを優先している。
自動車や建築、医療、水処理といった幅広い産業の需要と、原料の樹脂や繊維の価格に振り回される。2022年の合併で膨らんだ負債の返済も、投資に回せる余力を決めている。
この会社をどう読むか
Mativ Holdingsの出発点は、たばこの巻紙だった。1995年にキンバリー・クラークがたばこ関連の紙事業を切り出して独立させたのがこの会社だ。2022年にNeenahと合併してMativとなり、2023年にはそのたばこ紙事業自体を売却した。
いま残っているのは、水や空気をこす濾過材から粘着フィルム、医療用の不織布まで、用途の異なる素材の集合体だ。どの製品分類も売上の35%を超えないよう散らしてあるため一つの市場の不振には強いが、その分だけ全体を押し上げる牽引役も見当たらない。合併で背負った負債をどこまで軽くできるかが、次の成長投資の余地を決める。
バランスシート (要約)
資産 $2.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $499M(24%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$84M
- 他の流動資産$554M
- 固定資産$1.4B
- 流動負債$285M
- 長期借入金$1B
- 短期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2B
- 売上成長率
- 0.3%
- 粗利率
- 18.3%
- 営業利益率
- −19.3%
- 純利益率
- −17.0%
- ROE
- −67.7%
- ROIC
- −20.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $134M
- フリーCF
- $94M
- 営業CFマージン
- 6.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $22M
- 配当性向
- —
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