MGPI
MGP Ingredients自社ブランドの酒を売りながら、同じ蒸留所で同業他社の原酒も造っている。自社ブランドだけで完結する酒造会社に比べ、樽の中身の行き先が広い。
1941年にカンザス州アチソンで始まった蒸留所を土台に、とうもろこしやライ麦からバーボンやライウイスキーを造り、樽で数年寝かせる。寝かせた酒はPenelopeやYellowstoneといった自社ブランドで売るほか、他の酒造会社へ原酒として卸す。穀物からたんぱくやでんぷんの食品原料も作っており、収入は三つに分かれる。
蒸留してから樽で数年寝かせるため、需要を読み違えると数年後に在庫が余ったり足りなくなったりする。業界全体で在庫が積み上がれば、他社への卸値がまず崩れる。穀物価格の変動と、食品原料事業の薄い利幅も採算を圧す。
寝かせた原酒の在庫を見ながら、自社ブランドに回す分と卸しに回す分を年ごとに調整する。株主には配当を続けている。
蒸留酒の需要と、樽で寝かせている在庫の値段の動きが効いてくる。自社ブランドの棚をどこまで広げられるか、他社への卸しを保てるか、とうもろこしの調達費用を抑えられるかで数字が変わる。
この会社をどう読むか
MGP Ingredientsの起点は、1941年にCloud L. Cray, Sr.がカンザス州アチソンで興した蒸留所にさかのぼる。今も同じ土地で、とうもろこしやライ麦からバーボンやライウイスキーを造っている。
面白いのは、自社ブランドの造り手であると同時に、他の酒造会社への原酒の卸し手でもある点だ。棚に並ぶ有名銘柄の中身がMGPの樽から来ていることも珍しくない。蒸留してから寝かせる年数がそのまま将来の在庫価値になるため、今年の判断が数年後の数字に出てくる会社でもある。
バランスシート (要約)
資産 $1.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $718M(58%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$18M
- 他の流動資産$504M
- 固定資産$713M
- 流動負債$200M
- 長期借入金$260M
- 短期借入金$6M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $536M
- 売上成長率
- −23.8%
- 粗利率
- 37.2%
- 営業利益率
- −17.6%
- 純利益率
- −20.1%
- ROE
- −15.0%
- ROIC
- −7.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $122M
- フリーCF
- $76M
- 営業CFマージン
- 22.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $10M
- 配当性向
- —
MGPI の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…