3M は、付箋から工業用テープ、医療材料まで、無数の製品を作る老舗の複合企業だ。
接着や研磨といった素材技術を土台に、幅広い分野へ少しずつ売る薄く広い稼ぎ方が、景気の波を和らげる安定感を生んできた。一方で、近年は化学物質をめぐる訴訟の負担と、かつての強みだった「新製品を次々生む力」の衰えという課題を抱える。MMM を読むときは、幅広い製品群の安定感と、訴訟リスクや成長の鈍さという弱点をセットで見るとよい。

接着や研磨といった素材技術を土台に、無数の製品を生み出してきた研究開発力と、世界中に張り巡らせた販売網が強み。特定の分野に偏らない幅広さが、景気の波を和らげる安定感につながっている。
接着剤やテープ、研磨材、フィルム、安全用品など、無数の工業・生活製品の販売が収益の柱。独自の素材技術を土台に、製造業からオフィス、医療まで幅広い分野へ少しずつ売り、薄く広く稼ぐ構造になっている。
景気後退で幅広い産業が同時に冷えると、分散の効果も薄れて利益が鈍る。化学物質や製品をめぐる訴訟の和解金が重くのしかかったり、かつての強みだった新製品を生む力が衰えたりすると、リスクになる。
長年の連続増配で知られる株主還元を続けつつ、訴訟問題の処理と事業の整理を進める経営。成長の鈍った事業を切り離し、利益率の高い分野へ集中して、かつての勢いを取り戻そうとしている。
財務指標は標準的な水準です。レバレッジや流動性の推移に注目しましょう。
前年比。3年の年平均は -1.6%
売上から原価を引いた、商品そのものの儲けの厚さ
本業でどれだけ稼げているか。マイナスは本業赤字
株主のお金をどれだけ効率よく利益に変えたか
本業で実際に生まれた現金。利益と違い会計の調整を含まない
営業CFから設備投資を引いた、自由に使える現金
フリーCFがプラスで、現金を生み出せている状態
株価に対して年間いくら配当が出るか
利益のうち配当に回す割合。高すぎると無理がある
3M は、付箋から工業用テープ、医療材料まで、無数の製品を作る老舗の複合企業だ。
接着や研磨といった素材技術を土台に、幅広い分野へ少しずつ売る薄く広い稼ぎ方が、景気の波を和らげる安定感を生んできた。一方で、近年は化学物質をめぐる訴訟の負担と、かつての強みだった「新製品を次々生む力」の衰えという課題を抱える。MMM を読むときは、幅広い製品群の安定感と、訴訟リスクや成長の鈍さという弱点をセットで見るとよい。
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