MTUS
Metallus2014年にタイムケンの鉄鋼事業として分社化して以来、量と価格を競う汎用鋼には出ず、性能が要る用途向けの特殊鋼に絞り込んできた。営業や技術サポート担当の半数近くが工学のバックグラウンドを持ち、顧客の設計段階から入って仕様を詰める。
くず鉄を主原料に電気炉で溶かし、破損が許されない用途に使う特殊な棒鋼や継目無管を作る。安さで競う汎用鋼ではなく、自動車の駆動部品や産業機械、油田掘削、防衛といった顧客の仕様に合わせた注文生産で単価を確保する。
産業側の投資が冷え込むと注文が細り、装置産業特有の重い固定費が稼働率の低下をそのまま採算悪化に変える。くず鉄や電気代が跳ねれば利幅が削られ、製鋼が事実上一か所に集まっているため、そこでの不具合や災害が生産を止めかねない。
大型の買収に手を伸ばさず、キャントンの既存設備の効率化と品質の作り込みに資金を回している。株主還元より、変動費の管理と受注の質を保つことに軸足を置いてきた。
自動車や産業機械、エネルギー分野の設備投資の波と、くず鉄と電気の仕入れ値、そして工場の稼働率で採算が動く。鋼の生産をキャントンの一拠点でまかなうため、その工場の稼働率の上下が決算の顔になる。
この会社をどう読むか
Metallusは2014年にタイムケンから鉄鋼事業だけを切り出して独立した会社で、いまもオハイオ州キャントンの工場群だけで鋼を作っている。
作るのは、自動車の駆動部品や油田の掘削機材のように、壊れたら困る部品に使う特殊な棒鋼や管だ。くず鉄を電気炉で溶かす製法そのものは珍しくない。拠点を増やさず一つの町に製鋼を集め、そこへ顧客ごとの仕様を作り込む技術を積み上げてきたところに、量産型の鉄鋼メーカーとの差がある。
バランスシート (要約)
資産 $1.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $686M(60%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
- 現金・現金同等物$157M
- 他の流動資産$397M
- 固定資産$587M
- 流動負債$315M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.2B
- 売上成長率
- 6.9%
- 粗利率
- 8.2%
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- −0.1%
- ROE
- −0.2%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $16M
- フリーCF
- −$93M
- 営業CFマージン
- 1.4%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
MTUS の掲示板
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