NAAS
NaaS Technology上場企業としての器は、Nasdaqに「REDU」で上場していた学習塾会社RISE Educationのものを転用したもので、生え抜きのEV企業ではない。設備を自ら持たず仲介だけで稼ぐ身軽さは、充電スタンドを建てて回収する資産型の会社とは損益の形がまったく違う。
自前で充電スタンドを建てるのではなく、各地に散らばる他社の充電設備をアプリでつなぎ、EV利用者がどこでも充電できるようにする仲介の手数料が中心。設備の持ち主への運営支援や、2023年に買収した香港の屋根置き太陽光の事業からも収入を得る。
手数料は薄く、赤字が長く続いてきた。増資と転換社債で資金をつなぐ体質のため、ADSの希薄化が繰り返される。実際に2023年発行の転換社債の支払いが滞り、貸し手のLMRからケイマンの裁判所に清算を申し立てられている。
いまの経営は、2025年6月にLMRと結んだ和解の履行が最優先になっている。初回$1.5Mを払い、残り$15Mを24回の月払いで返す約束だ。取引量の拡大と太陽光などの周辺事業で収入源を広げつつ、株主還元には手が回らない。
中国でのEV普及と充電の取引量、そして提携する設備運営者の数に依存する。自社の資産ではなく他社のネットワークをどれだけ取り込めるかが成長の幅を決める。
この会社をどう読むか
NaaS Technologyという社名だけを見れば、生まれながらのEV充電会社に見える。だが上場企業としての出自は違う。Nasdaqに「REDU」で上場していた中国の学習塾会社RISE Educationが、本業を売り払って空になった。その器に2022年、EV充電事業のDada Autoが合流して今の姿になっている。
事業そのものは、自ら充電スタンドを建てず、他社の設備をアプリでつないで手数料を得る身軽な仲介モデルだ。ただしこの身軽さは資金繰りの弱さと表裏一体で、2023年に発行した転換社債の支払いが滞り、貸し手から清算を申し立てられた。2025年6月の和解で申し立ては取り下げられたが、いまも月払いの返済を続けている最中にある。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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