NCNO
nCino銀行の融資という、規制が厳しく業務が複雑な分野に特化し、その業務をクラウドで一つにまとめた専門性が最大の強み。手作業の多い金融機関の業務を効率化するため、いったん組み込まれると入れ替えにくい。世界の銀行や信用組合に深く食い込み、金融機関の業務刷新を支える専門の基盤の立ち位置にいる。
銀行や信用組合が、融資の審査や口座の開設、顧客の管理といった業務を、紙や個別の仕組みからクラウド上の一つの基盤に置き換えるソフトを月額で提供するのが収益の柱。手作業の多かった金融機関の業務を効率化する。大手の顧客管理ソフトの上で動く設計を取る。いったん業務に組み込まれると外しにくく、契約が積み上がる構造になっている。
景気後退で銀行が情報の予算を絞れば、新規の契約と利用の拡大が鈍る。金融機関の合併が進むと、重複する契約が減る。土台にする大手の顧客管理ソフトの方針変更に左右される面がある。同種のソフトを持つ競合との競争もある。黒字化が遅れれば、資金繰りへの不安が株価に重くのしかかる。
配当を出さず、現金を機能の開発と顧客の獲得に充てて成長を優先する経営。銀行の融資業務に特化した深さを磨き、契約の積み上げと解約の抑制を重んじる。人工知能を使った新しい機能を加えて単価を高め、黒字化との両立を図る方針が特徴になっている。
銀行の情報投資と、契約の継続、人工知能の活用に依存する。銀行や信用組合が業務の刷新にお金を使い続けるか、いったん使い始めた金融機関をつなぎ留め利用を広げられるか、人工知能を使った新しい機能が支持されるか、そして金融機関の合併や統廃合で顧客が減りすぎないかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $1.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.1B(64%)。
開示から読める範囲では並の水準
- 現金・現金同等物$88M
- 他の流動資産$205M
- 固定資産$1.4B
- 流動負債$294M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $595M
- 売上成長率
- 10.0%
- 粗利率
- 60.6%
- 営業利益率
- 0.6%
- 純利益率
- 0.9%
- ROE
- 0.5%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $90M
- フリーCF
- $83M
- 営業CFマージン
- 15.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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