NEXA
Nexa Resources掘った亜鉛を全量自社の製錬所へ通す垂直統合の構えは、鉱山専業や製錬専業の同業とは損益の振れ方が違う。TCが動いても鉱山と製錬の損得が逆向きに動くため、会社全体の振れ幅は単独の製錬会社より小さくなりやすい。
ブラジルとペルーの鉱山で亜鉛や鉛を含む鉱石を掘り、その全量を自社の製錬所で金属に仕上げる。それでも製錬所の原料の半分ほどにしかならず、足りない分は外部の鉱山会社や商社から買い足す。売る金属は亜鉛が中心で、副産物の鉛や銀、銅も収入になる。
亜鉛相場そのものが長く沈めば、この打ち消し合いでは吸収しきれない。2025年はTCが年央の1トンあたり$110から年末には$35まで急落し、製錬側の利幅を圧迫した。ブラジルやペルーでの操業は鉱石の品位低下や設備の不調にも左右され、増産計画が計画どおりに進まないこともある。
生産量の拡大よりも、鉱山と製錬のバランスを保つ運営に軸足を置く。利益の一部を配当で還元しながら、鉱床の追加確保や製錬設備の維持に資金を割り振る。
収益の大きさは、LMEの亜鉛相場と、鉱石を金属に変える際に製錬所が受け取る加工料(TC)の水準で決まる。TCが下がると製錬側の取り分は減るが、その分だけ鉱山側の手取りが増えるため、社内で損得が打ち消し合う仕組みになっている。
この会社をどう読むか
Nexa Resourcesの決算には、同じ亜鉛が二度登場する。ブラジルとペルーの鉱山で掘った亜鉛は全量が自社の製錬所へ送られ、金属に姿を変えてから外へ売られるからだ。製錬所の側から見れば自社鉱山の分は原料の半分ほどで、残りは他社から買っている。
この二重の構えが効くのは、鉱石を金属に変える加工料(TC)が動いた局面だ。TCが下がれば製錬の利幅は縮むが、同じ額だけ鉱山側の手取りが増えるため、会社全体としての振れは和らぐ。ただし亜鉛相場そのものが崩れれば効かなくなる仕組みで、2025年終盤のTC急落はその圧力を実際に示した。
財務データ
この銘柄は SEC の米ドル建て年次データが取得できないため、財務の数字を表示していません。 外国企業などで決算を米ドル以外の通貨で開示している場合、通貨を取り違えたまま 載せるより表示しない方が誠実だと考えています。原文は下の関連タブから SEC EDGAR で確認できます。
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